Directions Asia 2019 開催報告

5 4月

皆様、お疲れ様です。吉島良平(Microsoft MVP for Business Applications)です。いよいよビジネスは新年度、学生の皆さんは新学期ですね。少しだけ気分があがる季節でしょうか。東京は桜が満開ですね。先ほど、ぶらぶらしているときに↓桜↓を今年も無事見れてうれしかったです。東京の今年の桜は今週末くらいが最後になるでしょうかね。

でも、まだまだ北上すれば、日本の美が堪能できそうです。

弘前公園狙いの方は4月20日以降ですね。

また夜桜を見に行ってみたいものです。ほんっと綺麗なのです。

実は東京のスカイツリーにも桜が投影されています。

さて、今日は月初に開催されたDirections Asia 2019の模様を詳しく振り返ってみたいと思いますのでお楽しみください。

まず、このDirections Asiaってどんなイベントか?というと、もともとはDynamics NAV、現Dynamics 365 Business Central(以降D365BC)のパートナーコミュニティーイベントで、欧州にはDirections EMEA、北米ではDirections NAがあるのですが、それのアジア版です。もっと正確に言うとDirections EMEA版のアジアローカライズ版という位置づけです。コンテンツとしてはDynamics 365 Business Centralのコンサルティング・開発中心に、Dynamics 365 シリーズのSales・Customer Engagement・MarketingなどのCRM領域やPower Platform(Power BI・PowerApps・Microsoft Flow)やMicrosoft Azureなどに関するセッションやワークショップで構成されています。

実は20回ほど欧米のDirections NA/EMEA に参加してきた自分がアジアでどうしてもやりたいと言い出した事がきっかけて、欧州のDirections EMEAのメンバーが賛同してくれてアジアでの開催が始まり、今年で3回目でした。過去の2回の開催都市はタイの首都バンコクでの開催で、FY2017、FY2018とそれぞれBlogを書いていますのでご覧いただければと思います。

Directions Asia 2019は、マレーシアの首都クアラルンプールにて開催されました。なんと、32ヵ国157法人の453名が、55名のスピーカーや講師による70ほどのDynamics 365セッション&ワークショップを楽しみまくるという素敵すぎるイベントに成長してきました。

最終着地は457名の皆様のご参加になりました。(集客責任を感じていたので正直ほっとしました。ターゲットは450名でした。)

 

オープニング直前の雰囲気を共有しておきます。

いよいよ、はじまりました。冒頭は実行委員メンバーのトーベン氏からイベント情報や本日のオープニングのアジェンダなどの説明がありました。

まずは、マイクロソフトマレーシアのOCP&SMCのディレクターであるYeo Swee Key氏よりご来場のお礼とDigital Transformation (DX)と、Work Style Reformつまり働き方改革について。

続いてトーベン氏から

イベント実行委員メンバーの紹介。

上記には写真がないのですが、Directions EMEAのMarketing担当で、IT.integroに所属されているMagdalena氏(通称Mag氏)にお世話になりました。彼女がいなければここまでの集客は上がらなかったと思います。大感謝しています。Magいつもありがとー!

続いて、トーベン氏からスポンサーの皆様のご紹介。マイクロソフトの皆様プラチナスポンサーありがとうございます!当社もシルバースポンサーとして参加させていただきました。

ゴールドスポンサーのClick Learnのご紹介から。

このソリューションは、オペレーションをしたものをそのままHTML・パワーポイント・Videoで作成できるマニュアル開発ツールです。音声もクリックしたフィールド名を読み上げてくれるなど非常に便利なツールですね。今後、海外拠点を沢山お持ちの大手企業がシステムを内製化していくにはこのようなソリューションが必要なのでしょうね。

という事で、いよいよオープニングです。

初日は、Toby Bowers 氏(Senior Director, Microsoft Business Applications and Industry)の登場です。今回で3回目のDirectionsになります。GP、SL、NAVのSMB領域でご活躍のDynamicsパートナーの熱意と情熱にいつも驚かされています。

お決まりのDXを実行するためのデジタルフィードバックループから。

32年の歴史があり、223,000社の顧客、3.3百万人の利用ユーザー、196ヵ国で販売、4500パートナーでこのマーケットを創ってきました。

過去このようなビジネスアプリケーションのSaaS化への取り組みをおこなってきました。

Aprilアップデートでは、Dynamics 365 と Power Platformでは350以上の新機能/改良があります。(そのうち100以上がBusiness Centralらしい)

下記のスライドにあるように、D365BCパートナーの売上成長は311%、アジアでは月次レベルで新顧客が41%増加、毎月30以上のAppSourceが追加、毎月50以上のBCパートナーが増加、912のパートナーがD365BCを販売、75%のD365BCパートナーはD365 シリーズの他のサービスを販売。

SMBマーケットについて

ビジネスモデルがサブスクリプションへ変わってきていることを説明

続いて、Hamish Browne氏、(KPMGのCTO)KPMGのWiise様への導入事例。ソリューションを用いたNAVからBCへのアップグレード事例のご紹介。

我々のソリューションは、サブスクリプションベースで利用でき、KPMGのファームナレッジを用い、業界別の勘定科目や分析コードなどを事前に用意しているとのこと。

PayrollとBCを連携活用し、企業の会計業務のBPOを実現しているとのこと。さすがKPMGですね。うーん、これはいいサービスだ。

続いて、Business Centralの紹介PVが流れ。

プログラムマネージャーたちの登場!

まずは、Claus氏から

Modern・Unified・Intelligent・Adaptableの製品・サービスキーワードに即して改良を重ねてきた。

このオープニングにおいて記憶しておくべきポイントの一つとして、今回のAprilリリースはStability・Security・Performance領域の改善が大きい。

ここからJannik氏にかわる。奥様と2回目のデートできたのがここマレーシアで、この近くのビル47階に当時のNavision Solution Centerがあった。

パフォーマンスについて具体的には、ロールセンター領域50%、キャッシュ領域40%・Rapid Start領域200%の改善結果を出した。

ロールセンターによりよい気づき(Notification)を出せるようになった。

モダンUIでの検索も改善した。フィルター条件をセットした画面を保存することもウェブクライアントでできるようになりました。(ユーザーの皆様、お待たせいたしました)

例えば、この受注伝票においても、Topに修正・新規・削除ボタンを追加した。

画面の表示表示縮小(Ctrl+F12 )、受注明細のみの表示など、ショートカットキーを追加した。

パーソナライゼーションも改善!

検索なども、Item Chargeなどは特殊な用語なので、Landed Costと検索するとItem Charge(諸掛)などの機能が検索できるようになった。

例えば、Payroll(給与)と検索すると、AppSourceでソリューションを検索できるようになってきた。(これは便利!)

ショートカットキーについて、

ヘルプやサポートの機能も追加した。有益な情報を検索する機能、お試し版を検索する機能、マイクロソフトにフィードバックをする機能、トラブルを確認する機能などが追加された。

ページ情報の確認ついて改善要望があったのですが、

下記のようにPage Inspectionという機能を付与しました。

また直前のオペレーションエラーを特定する機能を開発したとのこと。パートナーへの問い合わせはこの画面を送ればいいのですね。もしくは保守担当パートナーのほうでこの画面を確認することで、原因特定がしやすいですね。もう一声いうと、このスクショを画面に貼って自動でメールマージが立ち上がる機能があったほうがいいですね。

Office 365のテーマをDynamics 365 に適用できる機能が追加されました。

気分に合わせたUIが利用できるのはいいですね。

棚卸機能の論理在庫数計算のパフォーマンスも改善しました。

顧客マスタもリストやタイル形式が表示の際に選べ、該当するマスタをドリルインすると

マスタが確認できます。

顧客マスタは複数作成してしまう事もあるので、今回マスタを統合する機能を用意しました。

関連するサブテーブルにある情報も選択し、更新することができます。

皆さんのフィードバックをもとに優先順位をつけて拡張をしていきます。

結果として過去6か月で100以上の新機能を追加しました。

続いて、APACのローカライズについて説明。

ここからは、Clous氏に戻り、アプリケーションのライフサイクルについて

アドミンセンターの機能拡張

環境構築について、

ついに、選択肢が増え、その際にバージョン(”Next”・”Previewなど”)も選択できるようになりました!(1年間MVPチームで改善要望をフィードバックしてきた内容だけに嬉しかったです)

サービスアップデートのスケジュールも設定できるようになりました。(ここは日だけでなく時間も設定できるように今後改善依頼を出していかないといけない)

クライアント環境で発生したイベントを通知する仕組みも付与されました。

Open API 3.0 対応!きたー。

VSCも開発者にとってかなり使い勝手があがりました。

C/ALやALにデバッグすると、SQL文のどこが遅いのか簡単に確認することができます。

Ctrl+Shift+F5でExtensionsを発行しなくてもデバッグできるようになりました。C/SIDEで対応していたForce SyncがVSC+AL環境でも活用できるようになりました。開発者には朗報ですね。

Visual Studio の機能が、VSC+ALにいくつか適用できるようになってきました。

Claus氏は、リリースノートを見ましょう。改善アイデアがあればリクエストを出してください。Ready to Goサイトを確認しましょう。10月のリリースからWindowsクライアントはなくなり、C/ALはAL言語に変わります。各々のパートナーが開発しているソリューションがモダンクライアントで利用できるよう注意してください。

最後は再度Toby氏が本日と明日のセッションにしっかりと参加して沢山学んでくださいと述べ

初日のキーノートは終了になりました。

2日目のキーノートは、実行委員のFrank氏から、

ゴールドスポンサーのJet Global、そしてマイクロソフトのキーノートがありますと説明。

Jet Global(旧 JetReports) のジョージ氏から販売パートナーの表彰と、

昨年度リリースしたBudget機能について説明。

続いて昨日同様、Toby氏より

2日目は、Mike Ehrenberg氏(Microsoft Technical Fellow)が登場。Mike氏がD365BCのGMなのですね。(現在、前GMのMarko氏の後釜を採用中とのこと)

で、初日に続きデジタルフィードバックループから。

これをマイクロソフトとしてはクラウド3兄弟(Azure・Office 365・Dynamics 365)で解決していく。

Dynamics 365 BCのビジネスは劇的に伸びてきており、本日現在で255のAppsが利用可能、毎月30以上のAppsが追加され、現在213のコンサルティングサービスが受けられるようになっています。

以降3スライドはロードマップについて。昨朝の復習ですね。

10月のサービス更新は、サービス機能の拡張・生産性の改善・モダンUI(Windowsクライアントはリリースされない)・VS code + ALのみ(C/ALソースコードはなくなる)・ISVの開発上の障害・移行ツールの改善などを中心に行います。

重要なので、もう一度。

続いて、アジアのDynamicsビジネスの責任者であるDave Miller 氏(VP Microsoft Dynamics Asia) から

アジアでもDXがこれから進んでいきます。GDPにも多きな影響を与えます。

中国・インドの成長があたえる世界への貢献度は高いですね。残念ながら日本国民一人当たりのGDPは高くないですね。

アジアでもデジタルビジネスが活発になってきています。また65%の産業用ロボットの世界マーケットはアジアの国が勝ち取っています。

ここからは、パートナーを招いたパネルディスカッション。rhipe社です。Chris Sharep氏(Chief Strategy Officer)とKris Manche氏(VP Business Central)からBCでどのようにビジネスを拡張していくかについて。よく調べてみるとこのお二人は元マイクロソフト所属の方ですね。

SMB(中堅中小企業のビジネス領域)における投資について

アジアのDynamicsパートナーへの投資について。

次のセッションは重要なのでご参加ください。

Toby氏のほうで、DXについて再度触れ、

以上で2日目のキーノートは終わりとなりました。新機能100以上という事で、書きたいことが沢山あるのですが、それは次回のDirections NA(北米5月前半)にて別途解説しますね。

ここで、知人MVPのBlogを紹介しておきます。より細かい情報は

What’s new and planned for Dynamics 365 Business Central

でご確認いただければと思います。

さてさて、ここからは、

ーーー”Pacific Business Consulting, Inc.が担当したセッション群”ーーー

を解説していきたいと思います。

MVPセッション

実は、この”プレゼンテーション魅力的に”というセッションはDirections Asiaで3年連続の取り組みです。過去2年の評判も非常に良かったので、今年も同タイトルでチャレンジしてみました。たけし1号と一緒ですw。

まず、開場3分前から↓PV↓

まず↓登壇スライド公開します↓

まずは、自己紹介と、所属企業-Pacific Business Consulting, Incのご紹介から(昨年度4月より関西電力グループになりました。)

アジェンダ

企業理念とMMV(ミッション・ビジョン・バリュー)から。

ということで、絶賛採用中でございます。(会場爆笑)

続いて、このセッションの目的と、持ち帰ってもらいたいこと。

日本におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)と働き方改革の状況とその対応、

FY2017とFY2018のセッションの振り返り(↓Blog参考↓)

FY2017→Blog

FY2018→Blog

では、今年FY2019は

当社が内部でDynamics 365+Power Platformをどのように活用して数字を見ているか?

売上予測・マーケティング・プリセールスなどは見える化が綺麗にできている。一方で週報の作成や承認に関してまだまだ非効率で課題があると説明。(来年のDirectionsAsiaのプレゼンで!)

続いて、2つ目のプレゼンはデータの管理方法について、

当社のお客様で実際に行っている顧客データ管理の方法について

Power BIへデータをもっていく方法と、それぞれのPros&Cons

 

3つ目のデモンストレーションは、フィールドサービスのビジネスをどのようにD365+O365でどのようにデザインするか?というもの。

Outlook→D365CE→D365FS→D365BCというデモンストレーションから。

下記の6パターンのPros&Consを解説。

補足情報として、Connected Field Service、Dynamics 365 Guide、Microsoft  Teams、Dynamics 365 Remote Assistを説明、MRでワークスタイルがどのように変わっていくかを解説。

最後にまとめとして、下記のスライドを用い、データ戦争・働き方改革について再度解説。

会場もほぼ席がなく、満員でしたし、良かったです。このセッションが少しでも他のパートナーの皆様のユーザー企業へのデモンストレーションの参考になれば幸いです。

スポンサーセッション

いやぁ、会場広い。最初はどうなることかと思ったのですが、前列埋まるくらいの参加者がありました。よかったぁ。

開始前、来場者が少なく、私もひやひやしているところです↓

はい!絶賛採用中です!

実は、過去2年のスポンサーセッションはローカライゼーションとExtensionsにフォーカスとをあてたものだったのですが、今年は製造。日本の製造ではあたりまえの製番管理や有償/無償支給などのビジネスプロセスについて、そして実際総合原価計算の機能を含んだ我々の”NAV-Manufacturing”という機能について解説/デモンストレーションをしました。講演者たちも英語でのプレゼンには慣れていないのですが、最後に事例までうまくご紹介できて大変よかったですね。

特に自分が感心したのは、タイトルのHow to bring “Manufacturing” into Dynamics 365 Business Central fasterというタイトルに下記のスライドで結論付けたところです。マイクロソフトのエコシステムの集合体を他のパートナーのソリューションを含め表現した。仲間ながらお見事だと思いました。素晴らしい! 準備、当日のプレゼン大変お疲れ様でした。

パネルディスカッション

室長がパネリストとしても参加しました。

室長は、現在の当社のD365BCの投入状況と、何故D365BCをクライアントが選定したか?データ移行に関する考え方、現在の課題、マイクロソフトへの改善について、事前に当社の東京オフィスにいるコンサルタントたちと一緒に取り纏めた内容で、マイクロソフトのR&Dチームにしっかりとフィードバックをさせていただきました。

ーーー番外編—

ランチタイム

展示会場

PIANOを弾き始めた某MVPも(笑)

NZから来てくれた仲間のMVPたち。

パーティー!

夜のイベントで出てきたマレーシア伝統の踊り。

最後まで見ていただいた方向けに簡単なまとめ

それでは、また来年のDirections Asia 2020!で会いましょう!Let’s Go Mooore Dynamics !