ハノイ・ハロン湾出張報告(ベトナム)

26 4月

皆様、こんにちは。Dynamics特派員、戦略室長こと、吉島良平(Microsoft MVP for Business Applications)です。お元気ですか? 既にゴールデンウイークに入られている方もいらっしゃるように聞いています。10連休ってすごいですよね。昭和生まれなので、こんなに休むともう社会復帰できないのではないかと危惧しています。自分も気づくと「昭和」「平成」、そして「令和」と3つの時代を生きることになります。「令和」が皆様にとって素敵な時代になることをお祈りしております。

さて、本日はハロン湾からこのBlogを書いています。ベトナムの首都ハノイから、バスで3時間ほどで到着します。今回は、協力パートナー様のDX Summit Eventにお招きいただき、13年ぶりにここに来ることができました。

↓こうやって見るとベトナムは南北に長いですね↓

ベトナムは、5市58省からなりたっているんですね。2016年のデータで見ると、ホーチミン829.7万人、ハノイ732.8万人、ハイフォン198万人、カントー126万人、ダナン105万人という以上5つが100万人都市ということになります。

ベトナム南北の代表都市であるホーチミンのサイゴン駅とハノイ駅とを結ぶ主要路線である統一南北線を利用して、ホーチミン⇔ハノイを移動する場合は、なんと33時間かかるようです。ホーチミン⇔ハノイ間をフライト移動すると2時間10分ほどでたどり着けるようです。

ベトナムには9637万人(2018年)の国民がいます。世界14位。下図から判断すると2020年代前半には1億人を突破しますね。人口ピラミッドから明らかですが、労働力が非常に豊富ですね。日本でもコンビニで多くのベトナム人の方がパートで働かれていらっしゃいます。僕もいつもお世話になっています。日本の労働力不足をかなり助けてくれていますね。本当にありがたいです。

ハノイ市近郊では、タンロン工業団地を始めとした工業団地が多数設置されています。大手企業でいうとキヤノン、ブラザー工業、パナソニック、ホンダ、トヨタ、パナソニック、デンソーが進出し、それらの日系納入業者も多数確認されます。今のところ、消費市場としての魅力や、サービス業は、ホーチミンのほうが魅力的なマーケットなのかもしれませんが、今後はハノイエリアにも増えていくことでしょう。(ハノイとホーチミンで結構アクセントが違うようで会話がわからない事があるようです。)

2018年度のGDP成長率は7.1%という事で、過去10年間で一番高い成長です。しばらくは発展を遂げていく、未来明るい国といっていいでしょう。JETROの資料、ベトナム経済研究所の資料が出ていましたので、是非ご覧ください。

それぞれの地方でこのような名産品があるのですね。なるほどコーヒーは中部で有名なのですね。

さて、インドネシア半島東部に位置するここベトナムには、8つの世界遺産があるようです。

そのうちの一つであるハロン湾は、ベトナム随一とも言われる美しい景観で多くの観光客を魅了する人気スポットと言われています。

ハロン湾では、43,000ヘクタールほどのエリアに、1,600にもおよぶ大小の島々が点在しており、そのほとんどが無人島とのこと。ある島は塔のようにそそり立ち、ある岩は中央が海水に侵食されてアーチ型や洞窟を形成するなど、自然界のいたずらで出来た景観は圧巻です。さらにハロン湾が特殊である点は、長く人が生活の場としても使っているのに、自然がほぼ手付かずの状態で保存されているところです。1994年に世界遺産に登録されたのも、現地の人たちの保護活動の賜物だったようです。

 

エメラルドグリーンの海に、切り立った岩肌を見せた島々が点在する光景は水墨画を思わせ、「ベトナムの桂林」とも言われています。長い時間をかけて雨や海水に侵食されることで生まれた島々には一つとして同じ形・大きさのものはありません。世界でも有名なカルスト地形として、地質学的にも注目されているようです。山口県の秋吉台の鍾乳洞を思い出しました。

ハロン湾のクルーズ&宿泊プランも沢山あるようなので、ベトナムにいく機会があれば1度は見ておくといい世界遺産だと思います。

船に泊まるというのは正直得意ではないのですが、意外とよく眠れました。どしたんだろ。

さて、ベトナムでは9年ほど前に、日系製造業メーカー様へDynamicsの導入コンサルティングの経験があるのですが、その時は結構苦労しました。現地ベンダーに助けてもらうはずが、こちらが彼らを教育をする羽目になって、、、よくあるパターンですよね。

更に本稼働後に、機能通貨をUSドルからベトナムドンに変えることになって、ドンに合わせて帳票の通貨を表示する幅を拡張、固定資産の償却明細を過去にさかのぼってドンにして再投入するんなど、いろいろなことがおきたプロジェクトでした。今となっては、いい思い出です。

実はまたベトナムのプロジェクトがこの秋から始まりそうです。ということで、ベトナムハノイのマイクロソフト支店を訪問してきました(笑)Dynamicsの仲間に会って最近のローカルマーケットのトレンドを学ぶ。室長にとっては、非常に重要なDynamicsな活動です。

さて、協力パートナー様からお招きいただいたDigital Transformation (DX) Summitの会場ですが、Vinpearl Resort & Spa Ha Long(ヴィンパール・ハロン・ベイ・リゾート)という非常におしゃれな場所でした。本土からシャトルボートで移動します。

敷地も広くて、移動が大変でした。

ヴィンパール・ハロン・ベイ・リゾートは、ベトナム最大の世界遺産であるハロン湾(トンキン湾北西部)のビンパールハロンベイ専用の船着き場からジェット船にのって3分くらいで到着。島すべてがリゾートホテル(周りの海はトンキン湾)というのは、ヴィンパール系列ブランドならではですね。プールやジム、テニスコートなどを完備しているほか、オプショナルツアー参加も可能なので、贅沢な空間で最高の滞在時間を送りたい方にはお勧めできます。日本では見たことないちょっとアメリカの雰囲気があるリゾートホテルです。

お部屋からはこう見えました。

協力パートナー様の会なので、Dynamicsについて書けることはないのですが、印象に残ったところを少しだけ、掻い摘んでおくなら、CIOの方が誘うべき戦略には、”ほとんどの引き合いがデジタルからくること”、”重要な情報にアクセスすることと、それらのデータ解析”、”生産性の高いオペレーションを実行すること”、”社員と協力し、デジタル文化を浸透させること”、”管理コスト”をしっかりと頭置きして計画・実行していくことが不可欠だということでした。

あと個人的に印象に残っているポイントとしては、ベトナムという、この国のポテンシャルの高さでしょうかね。日本人のSWOTも、この結果に非常に近いものになるのではないでしょうか。冷静に分析していますね。

最後に少しだけDynamics情報を。ベトナムでは、独自の会計制度として「ベトナム会計システム」(VAS: Vietnam Accounting System)が運用されており、勘定科目体系や帳簿様式、具体的な仕訳例が定められているなど、細かなルールが存在します。 当社がMicrosoft Dynamics 365をベースに開発しているベトナムローカライゼーション( V-Pack) は、これら会計制度への対応、ベトナム語でのスクリーン表示、及びビジネスで一般的に使用される帳票類を搭載しています。

ベトナム人は、日本人にとって性格も似ている(一般的に勤勉で静かと言われている)ことから、お仕事をご一緒するには相性のいい国ではありますが、コンサルタントのレベルは日本に比べると、まだまだ高くないので(経験上、Dynamics領域に限定してお話しています)、実はプロジェクトもなかなかタフです。(インドほどではありませんが)そうだ。そうだった。今当社のタイ法人のほうでベトナムチームとコラボレーションしながらDynamicsのプロジェクトを推進しています。(秋から始まるプロジェクトとは別)

ベトナムにてDynamicsプロジェクトを実行する場合は、当社Pacific Business Consulting, Inc.へお問合せいただけると幸いです。

—–番外編—–

ベトナムといえば、これですよね。。。

恒例の大渋滞。Dynamics戦士を待たせてしまいました!ごめんなさい!

以上で、、、ごめんない。結果今回はあまりDynamicsネタがありませんでした。というか、協力パートナー様主催のDXイベント参加やマイクロソフトベトナム様との個別MTGがメインでしたので、中身を書けないというのが正直なところです。

室長は、ゴールデンウイークの後半から、DirectionsNAに参加するためラスベガスに向かいます。こちらでDynamicsな情報を現地から沢山発信したいと思いますのでご期待いただければと思います。

そうそう。5月15日(水)に品川でセミナーをやります。タイトルは、”ご存知ですか?Microsoft Dynamics 365 ~ いま知っておくべきポイントをまとめて解説します ~”とのことです。

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室長は”アプリケーションデザインパターン”というセッションと、”Dynamics 365 の今と未来”について語るパネルディスカッションを担当します。当社のたけし1号&2号によるPower Platformデモンストレーションもあるようです。実は僕も、彼らのデモンストレーションがいつも楽しみなのです。今回はどう魅せてくれるのでしょうかね?

室長は、3月-5月とグローバルイベントに沢山でていた(る)ので、そこで得た超最新情報も交えながらプレゼンテーション/パネルディスカッションをしたいと思いますので、ご都合がつく方はご来場ください。皆様とお会いできるのを楽しみにしております!

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それでは、皆様も素敵なゴールデンウイークをお過ごしください!

Let’s Go Mooooore Dynamics !