蘇州出張報告(中国)

26 6月

皆様、こんばんは。Dynamics特派員、室長こと、吉島良平(Microsoft MVP for Business Applications)です。先週は営業支援EXPO(6月19日-21日/東京ビックサイト)でblogを投稿土曜日はマイクロソフトさんの品川オフィスにて、.NETラボの勉強会に出て、日曜日からこちら中国蘇州に入ってきました。

さて、蘇州市と日本の漢字では書きますが、中国では、苏州市 (Sūzhōu Shì )と表現します。上海の虹橋に着陸してから、新幹線で30分ほどで到着することができます。

13時半にホテルに到着できたので、少し街を歩くことにしました。

さて、皆様は、蘇州といえばどのような印象をお持ちでしょうか?実は、東洋のベニスと表現され、水の都と名高く、その中でも、”山塘街(さんとうがい)”は、白居易が蘇州長官時代に蘇州城と虎丘をつなぐために作った水路の街で、運河に沿って古い蘇州の街並みを再現してあり、石畳の両脇にはお店がずらりと並んでいます。所々に中国独特の橋があり異国情緒あふれています。ここが、室長お薦め観光地のひとつめです。

雰囲気的に、アムステルダム(オランダ)の運河を思い出すのは室長だけでしょうか?

ふたつめは、”寒山寺”です。509年頃の創建で、627年頃高僧“寒山”が修業した事から寒山寺と呼ばれるようになったとのことです。現存する建物は清代末1911年のものです。寒山寺は、唐代詩人張継の詩

“月落ち鳥鳴いて霜天に満つ、江楓の漁火愁眠に対す。姑蘇城外の寺、夜半の鐘声客船に到る”

で有名になりました。1905年には、伊藤博文が1対の鐘をつくらせ、一つを寒山寺へ、一つを舘山寺へ贈ったとききました。現在舘山寺にその鐘はないのですが、寒山寺には現存していました。寒山寺の除夜の鐘の音を聞くと、10歳若返るご利益があると言われているようです。(うーん、除夜の鐘、聞けなかった)

みっつめは、”虎丘”です。蘇州は紀元前514年、呉(ご)がここに都を置き、闔閭(こうりょ)の時代に、街が整備されたのが歴史の始まりと、今回の出張で協力パートナーのH副総経理Hにならいました。闔閭といえば、越の勾践(こうせん)との間に繰り広げられた呉越戦争が有名で、臥薪嘗胆(成功するために苦労に耐える)などの現代に伝わる言葉を生んでいます。また、呉の宰相、伍子胥(ごししょ)が活躍したのも、闔閭が呉王の時代です。現在の蘇州の繁栄が呉王闔閭に端を発しているといわれています。

虎丘は、呉王闔閭のお墓がある所で、その名の通り、小高い丘になっています。写真は虎丘への入口にある碑坊といわれる門で、「呉中第一山」(呉の中で第一の山)いう字が見えます。また、この写真の奥の方に、山の上に、”斜め”に立つ雲岩寺塔(通称「虎丘塔」)も見えています。「呉の中で第一の山」とされている虎丘は、確かに蘇州のどこからでも頂上に立つ斜塔という意味らしいです。

虎丘という名前ですが、呉王闔閭は、死後に蘇州の海湧山という山に埋葬されたようなのですが、埋葬された3日後に、白い虎が現れ、闔閭の墓を守ったと言い伝えられていて、以後、海湧山という名を虎丘に改名したとH氏が熱くかたっていました。

虎丘という名前の由来が書いてありました。

残念ながら時間の関係上、今回のDynamicsな観光は、虎丘塔の近くまで行けず、↓ここ↓までとなりました。次回、来た時には必ず近くまで行ってみたいと思います。

蘇州にいらした場合は、室長の3つのお薦め、

  • ”山塘街(さんとうがい)”
  • ”寒山寺(かんざんでら)”
  • ”虎丘(とらおか)”

にDynamicsに足をのばしていただけるといいかと思います!

あとは世界遺産として有名な庭園がいくつかありますので、そうですね。3日くらいゆっくりと観光されるといいと思います。蘇州は、そうですね、日本の京都にあたるエリアだという印象をもっています。聞いたところによると、蘇州と杭州には昔美女が多かったということで、男性が来たい街だったようです。なるほどですね。わかりますw。

またH副総経理から次↓のような諺も教えてもらいました。

「上に天国あり、下に蘇州・杭州あり。(上有天堂、下有蘇杭)」

上は天国があり、この世には蘇州と杭州がある。中国数千年前からあるの有名な諺のようです。

確かに、杭州にもいくつかのプロジェクトで訪問したことあるのですが、西湖があり、シーフービールがあり、非常にいいところでした。蛇の恩返しの話も有名ですね。いつか機会Blog杭州からも投稿したいですね。

さて、今回蘇州には、Dynamicsな協力会社様との終日会議・トレーニングでやってきました。内容は記載できないのですが、皆さん真剣に取り組んでくださって、非常に嬉しく思いました。さぁ、中国の皆さん、Dynamicsにガンガンいくために、いい準備をしていきましょう!

今朝は、上海に戻り、チームメイトたちと、Dynamics 365 Business Central の C-PACK(中国商習慣対応)や、近々スタートしそうなプロジェクトに関するミーティング。彼等とは、ほんとに長い付き合いで、いつも感謝しています。

中国では、用友・金蝶という会計パッケージが広くマーケットをとっておりますが、当社のC-PACKはこれらがもつ機能をかなりカバーしています。中国独自の勘定科目体系、発票計上基準、金税システムとのI/Fなど、これまで多くの日系企業の中国拠点のお客様に当社サービスをご利用いただいてきました。弊社では中国を重要拠点だと考えていますので引き続き商習慣対応にも投資を継続していく予定です。中国にDynamicsを導入するような事案があれば是非当社までお問合せください。

午後は、マイクロソフト上海の新オフィスに。5月5日にセールス&マーケティングチームがこちらに引っ越してこられたようです。新社屋の匂いのする綺麗なオフィスでした。

という事で、お決まりのw

早速、受付。

おっと、マイクロソフト設立メンバーの!

Microsoft Technology Center (MTC)がオシャレで素敵♪

という事で、Dynamicsなミーティング開始。

諸々な施策や、中国というDynamicsマーケット情報を改めて確認しました。やっぱり足を運ばないと知りえない事が沢山あることを痛感したDynamicsな活動でした。(わかったつもり、知ってるつもりでは、全くダメ。)

—番外編/開始—

マイクロソフトの同僚の結婚式で、上海にいらしていた大川さんと。いやぁ、こんなところでwいつもお世話になっており、ありがとうございます! 例の件、宜しくお願い致します!

蘇州のホテルの目の前は湖。これ湖?ってくらい大きく、さすが中国だなぁと。

蘇州料理を堪能させていただきました!

そして最終日は、5月15日のセミナー(ご存知ですか? Dynamics 365)のパネルディスカッションでご一緒させていただいた、CECの溝道さんと。いろいろ中国情報交換ありがとうございました。引き続きDynamicsに連携のほど何卒!

こちらもお決まりになってきました。各国のスーパー/コンビニ巡り。

—番外編/終了—

久しぶりに中国に来たのですが、成長のスピードに、びっくりさせられます。日本はスピード感で中国に完全に負けていますね。やっぱり、ほうれんそうの ”ほう(報告)”・”れん(連絡)”・”そう(相談)””ほう”・”れん”に時間がかかりすぎなのかもしれません。もっと規制緩和が必要ですね。諸々のルールも多すぎる。室長も、もっとスピード感をもって、Dynamicsな活動をしないと、老害になる可能性があると、危機感を得ました。早速、帰国後は、諸々の情報を事前にチームメイトにインプットし、 ”そう(相談)”に時間を割くようにします。

さて、日系企業の中華圏への海外展開は、当社が拠点をもつタイ・ベトナムと同様、むちゃくちゃ多くの引き合いをいただいているエリアです。お客様のDigital Transformationの実現に貢献できるよう、”更なる導入/保守体制の強化”・”品質の向上”に努めてまいりたいと思っていますので、引き続きご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

次は、ラスベガスにて開催されるMicrosoft  Inspireの Blogを現地から投稿させていただきますね。それでは、Let’s Go Mooooore Dynamics !