ニュースリリース

2018年1月5日PBC

年頭所感

明けましておめでとうございます。
皆様におかれましてはつつがなく新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

安倍内閣改造後新政権発足から一年。出口の見えない閉塞感を抱えていた日本経済にもようやく光が見え始めてきました。特に、昨年後半の株価の高止まりはバブル期を彷彿させる勢いを感じ、並行して円安傾向は輸出産業を中心に大きく業績を伸ばす要因となりました。一方で、北朝鮮の挑発行為はエスカレートしており、トランプ大統領が「国家安全保障戦略」で述べている通り、アメリカ第一主義のもと、力による平和の維持を掲げています。さらに、北朝鮮の核ミサイル開発とイランによるテロ組織の支援を指摘し、両国は地域を不安定化させる「ならず者政権」と非難。北朝鮮への対応では中国に協力を求め、ロシアとの関係改善に意欲を見せつつも、長期戦略では両国の影響力の拡大を懸念し、これに対抗しています。東アジア情勢がいつ大きく動くか分からない不安定な状況ではありますが、朝鮮半島の非核化に取り組む姿勢を示しています。

さて、昨年の年頭所感では、金融市場におけるAIを活用したIT技術についてご紹介しました。特に、膨大な過去データやディープラーニング(深層学習)を使った予測への期待が高まっており、2018年から2020年にかけて、日本社会でも「大きな変革」がさらに加速すると云われています。この変革を支えるのがAIですが、紆余曲折を経て、現在3度目のブームとなっています。


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AIの流れ】
  • 第1次AIブーム(19561960年代):探索・推論の時代ダートマスワークショップ(1956
  • 人工知能(Artificial Intelligence)という言葉が決まる
    世界最初のコンピュータENIAC (1946)のわずか10年後

  • 冬の時代

  • 第2次AIブーム(1980年代):知識の時代
  • エキスパートシステム
    第5世代コンピュータプロジェクト:通産省が570億円

  • 冬の時代

  • 第3次AIブーム(2013年〜):機械学習・表現学習の時代
  • ウェブとビッグデータの発展計算機の能力の向上
    – Deep Learning(深層学習)は、Representation Learning(表現学習)の一種とされる

    【これまでの人工知能の壁≒表現の獲得の壁】
  • 難しい問題1:機械学習における素性設計(Feature engineering
  • 素性(特徴量)をどう作るのか?
    データ自身から、重要な特徴量を生成できないから問題が起こる

  • 難しい問題2:フレーム問題
  • どのように例外に対応しながら、コンピュータに判断させればよいか?
    – – データから特徴量を取り出し、知識を記述していないから問題が起こる。

  • 難しい問題3:シンボルグラウンディング問題
  • シマウマがシマのある馬だと、どう理解すればいいか?
    データから特徴量を取り出し、概念を生成し、それに名前をつけないから問題が起こる
    結局、いままでの人工知能は現実世界の現象の「どこに注目」するかを人間が決めていた、 あるいは、良い「特徴量」をコンピュータが発見することができなかった。 それが、唯一にして最大の問題でした。例えばIBMのワトソンの様に、AI(人工知能)ではなく拡張知能として人間の知識を拡張・増強するAIも出てきました。いよいよAI自身が洞察するテクノロジーの時代に突入して来たわけです。
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    (引用:松尾豊氏著(2015)「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」角川EPUB選書)

    日本マイクロソフトは、昨年の年頭所感で「2017年は次の10年に向けた重要な年」と位置づけ、「最先端テクノロジであるAIIoTMixed Realityをフルに活用した「お客様のデジタルトランスフォーメーションの推進」をビジネスの核として全社で推進します。」と述べていました。
    弊社は、これに乗り遅れることなく、マイクロソフト製品戦略に追従し、勝ち組として生き残ります。その為に、以前策定した中期経営事業計画の条件、さらには事業戦略についても新たな見直しを実施しました。事業戦略は大きく3つに分類し「製品戦略」、「事業戦略」、「拡大戦略」の施策を中心とした新中期経営計画を立案致しました。
    中期経営計画見直しの背景は、マイクロソフトのDynamics製品戦略が大きく変化した事が主因となります。マイクロソフトの製品開発コンセプトは、グローバル市場に於いて競争に打ち勝つ製品開発です。その一環として2017年よりMicrosoft Azure(以下、Azure)を前面に押出す製品戦略に切り替えたことで、今まで蓄積してきた製品ノウハウを活かし、Azureにシフトする動きを加速させて参ります。


    【製品戦略】
    マイクロソフトの新製品戦略「Dynamics ERPAXNAV)、Dynamics CRMAzure」は、Dynamics 365に統合され生まれ変わりました。当社はこれを機に、Dynamics 365を中心とした事業戦略にシフトします。今後、当社は企業のビジネス全般をマイクロソフト製品群でカバーする提案に切り替えます。また、Dynamics NAVはオンプレミス版も継続投入されることから、製造業界向けにオンプレミスとAzureの両方を活用した提案を実施致します。

    【事業戦略】
    当社の強みである製造業種に特化し、且つ業種を絞ることで他社との差別化を徹底し確固たる事業基盤の構築を目指します。特に、次期事業基盤については、国内外を問わず「自動車関連(DMS)、製薬(医薬)、製造(組立製造、製造プラント)、食料品」を中心としたグローバル事業戦略と致します。

    【拡大戦略】
    導入体制の強化が必要不可欠であることから、「優秀な人材の確保と知識の蓄積」「海外パートナーとの協業強化」「タイ現地法人のASEAN地域Headquarter化」等、強化策を中心に積極的にロールアウトのグローバルビジネスを実施致します。
    この時代だからこそ、基本に忠実に、「品質」にこだわり続けることが、私たちの使命であると考えています。今年も、今まで以上に事業戦略を大局観で見る事を心掛け、持続性のある会社経営により、事業拡大を目指して参ります。

    2018年の目標】
    AzureDynamics 365)をベースとした成長戦略に挑みます。また、これまで蓄積してきたグローバル展開手法を開花させ、持続性を伴う経営への挑戦に踏み込みます。

    今、私たちの社会は、IoTAIを活用する新たなステージに入ります。弊社が10年先、20年先、次の世代まで生き残るためには、社員の能力にも踏み込み、働き方改革を取り入れた人材の育成に努めます。会社の社風として「個々の強化」、「企業風土」、「文化の改革」、「品格の形成」に関しても、社員の意識改革が実現出来れば、自ずと達成する事が出来ると信じています。

    今年は、今迄取り組んできたことが開花する年と位置付け、事業戦略では攻めに転じます。また、他社との差別化を目指して取り組んできた、海外子会社のグローバル展開についても、全社一丸となって引き続き取り組んで参ります。今一度、皆様に更なるご協力をお願いいたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。

    本年もご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

    株式会社パシフィックビジネスコンサルティング
    代表取締役社長 小林敏樹