近況報告(リモートワーク/働き方改革)

14 3月

皆さん、こんばんは。室長こと。吉島良平(Microsoft MVP for Business Applications) です。皆様、おかわりありませんでしょうか。もう、今月で今期も終わりで、決算に向けて最後の収益の確保にがんばっていらっしゃるという日系企業にお勤めの方も多いのではないでしょうか。室長もその中の一人です。お互いあと少し頑張りましょう!

室長は、2019年4月から、全ての使用者に対して「年5日の年次有給休暇の確実な取得」が義務付けられたこともあり、夏は代休の振替休日を活用でお盆休みだったので、日本と時差のなるべくないところで有給を消化していました。

リモートワークに、Microsoft Teamsが不可欠になってきましたね。中国では昨今の状況からTeamsの利用が500%の成長率になってきているようです。

それにしても、ここ最近はコロナウィルスについてのニュースばかり目にしますね。

本当であれば、室長は、Summit EMEA、eXtreme 365 、Dynamics Pact CEO Conferenceで、今日までスペインのバルセロナにいる予定だったのですが、Dynamics User Groupは、イベントを夏まで控えるという決定事項をアナウンスしました。また、来週はMicrosoft MVP Summitがシアトルで開催される予定でしたが、こちらはバーチャルイベントになるようです。更に、320人ほどの集客まできていたDirections Asia 2020(昨年度はクアラルンプールで457名の参加者)は、11月5日-6日開催(バンコク)になることも決定しました。そのほか、あらゆるイベントが中止、キャンセルになったりしていますね。はやく、日常に戻っていきたいものです。。

このような状況の中、学校がお休みになったり、企業のリモートワークが推奨される中で、マイクロソフト社の取り組みも大変素晴らしいので是非ご活用ください↓

また、Power Platformを活用した新しい取り組みも出てきていますね。

https://twitter.com/chomado/status/1236560349974786049?s=20

イベントもオンラインでの開催が増えてきています。先日拝聴していた次世代デジタル変革会議(日本社会は変革のとき!アフターデジタルのトップランナーが徹底議論)は面白かったです。中山さん、西脇さん、八子さんの日本トップエバンジェリストのそろい踏みはインパクトありました。最初は、トライポッドワークスの佐々木社長の、東日本大震災から9年目の今日、改めてITで日本を元気にするというくだりからスタート。ドローンを飛ばして綺麗な映像を撮ったりできるかっこいいITマンなんです。元Oracleの方ですね。

↓Youtubeサイトでアーカイブ版があるので是非ご覧ください↓

一昨年くらいから、僕もセミナーなどでよく話すようになってきたデジタルトランスフォーメーション(室長は、DX365と呼んでいます)は、デジタイゼーション→デジタライゼーションが進化したものなんです。最近結構な方が書籍や、パワーポイントにこう表現するようになってきました。

最初は中山さんと西脇さんという日本を代表するエバンジェリストによるセッションから。

東南アジアに日本は負けていますね。人口爆発が起きるから、データがどんどん増えてそれが国力の差になっていくんでしょうか。頭が痛い話なのですが、日本はデータ活用がのレベルが最下位なんですね。

デジタルトランスフォーメーションへの変遷を、富士通(まだ、違和感があるw)の首席エバンジェリストの中山さんがいくつかの例で分かりやすく解説。

カメラ、会議の在り方、

そして医療。右にいくほど、マスに広がっていますね。

医療つながりで、西脇さんから、武漢のコロナウィルスにかかった人を医療機関ではなく、アリペイを運営している会社が行動履歴を追うという話。

韓国の学生がつくった韓国のコロナ感染者の移動ロケーションを表現するマップサービスのお話。

そして、世界競争力ランキングの話へ。日本は、30位ですか。1年で5つもランクがさがる国は他にないらしい。そしてインドネシアには来年抜かれてしまうだろうと。。。

この判断キャンペーンは、政府の効率性(38位)、ビジネスの効率性(46位)、ビックデータの活用や分析、国際経験、起業家精神(最下位)らしい。

失われた30年。1989年から4年間は1位。1996年までは4位でそこから下がっている。

じゃ、どこが日本はだめだと評価されているのか?いやぁ、耳が痛い。この中の機会と脅威はわかりにくいですが、残りはグローバルに活動していると体感できますね。

逆に、下記の5つは世界でもTopクラス。世界でももっと勝てるはずだよなぁ。中山さんの声、話のトーンが無茶苦茶素敵。すごく聴きやすいし、ものすごく優しさが伝わる。エバンジェリストは声も武器ですね。

最後は、マイクロソフト社のエバンジェリスト西脇さんから。データを扱っている人は、もっと他部門、プロセスや業務をやってい人たちとのコミュニケーションを増やして、そしてもっと他の会社の人との情報交換の場をもつことが大切。それが産業の垣根をとっぱらい、DX365に向かうという事なんでしょうね。ものすごくわかりやすく伝える技術をもつ西脇さんならではの解説ですね。いつものように、流れるように、スーッと入ってくる。いつも前向きで、努力を惜しまない姿勢に、心を打たれてしまいます。ホントに尊敬する。

続いては、エバンジェリスト八子さんと木村社長の最先端技術の活用についてのセッション。

MES(製造実行システム)のデータを簡単に取れる仕組みをお持ちなんでしょうね。

やっぱり、リアルタイムにデータを活用することは大事ですね。

最近のIoT事情についてどんな状況なのか?という質問に対して、”デジタイゼーション”でとまっている企業様が多いと思われるとのこと。

特に仮説のところが大切で、この課題が解決できれば、こうなるだろう。結果としてこういうものが生まれてくるはずだ。それがまた次の課題を生み出して、またそれを解決していく。なるほど、精度の高い仮説を引き出す力か。仮説を立てるためにはいろいろな知識や経験が必要なので、八子さんはいろいろなところに実際に出向き、自分の目で見る活動をやっているんですね。凄まじい行動力をお持ちで、室長も心から尊敬している方です。

続いて、200社くらいのデータを管理している旭鉄工さんのタイ法人の生データ。

クリックするだけでグラフがでる簡単な仕組み。そーなんですよね、難しいものは使われないですもんね。タイの24製造ラインのデータについて。タイとは2時間の時差ですが、リアルタイムで、このタイミングで動いているデータを拾っている。

サイクルタイムの話。製品を1個つくるのに10秒かかっていたのが、11秒になってもだれも気付かない。しかし、それが積もり積もると大きな差になってくる。

5分-10分くらいの遅延ならいいけど、会社によっては2時間とかの差が生まれてくることもある。大きな停滞よりも、小さな停滞(チョコ停っていうんだw)が多い。今日は品質異常が8回起きている。50分ほどの影響が即座にわかる。

確かに、頑張れと言われても、どこを頑張って改善したらいいのかわからないけど、具体的な状況の数字を見て、ここを改善するんだといわれると、現場もアクションが本当に取りやすいですね。現場がアクションがとりやすくなるようなデータの切り方をしている!すごい!

もう少し長くして、1週間のデータにすると、今度はMGRレベルで現場データから読み取れる課題を特定しやすいのか。製造している製品ごとや、それを製造している現場担当者ごとに数字が見えるのは本当に大きい。これは僕らの主戦場であるDynamics ERP/CRMも同じ。ただ、ERP/CRMはあまり人の見える化を得意としていないので、非常に魅力的に見えました。やはり、製造現場はこうあるべきです。

中小企業では、これらのデータを可視化するのに時間がかかるし、PoCやったりするけど、そのコストや時間の投資が難しく、経営者が途中であきらめ、投げ出してしまうこともあるとか。

これを導入するだけで、すぐに3%くらい上がることがよくあります。現場担当者の意識が’見える化’されているという事実で変わる。これもわかる。ファーストラインワーカーのマインドチェンジ。

現場に頑張らせるのではなくて、頑張らなくても回るようにすることが経営者にとって大切。あー、ものすごくいい。このコメント。最高かよ!

機器を入れて、見える化して課題を解決するための土台を作り、ヒトのマインドセットやスキルを変えていく。そのために、これら三位一体でやっていく必要があると思って、昨年度INDUSTRIAL-Xを設立した。(八子氏)

未だに、’がんばれ’・’俺がやるよ’とか、言っているMGRが多いけど、昔だったら人口ボーナス期で、こういうツールをいれなくてもよかったが、これからは労働人口も減っていくので、このスタンスではだめだ。おー、司会者もいいこといいだした!

ITツールはリストラの為と思うような経営者もいるので、そこのマインドも変えていってもらわないといけない。

こういうのは大手のサービスだと初期投資が高いけど、木村社長のところでは、効率性と費用対効果をねらったサービスを提供しているんですね。

製造現場に、潜り込んでいくリーダーの採用や育成、IoTの機器設置、予算が足りない、セキュリティーが気になるという本気度のある企業をDXするサポートをしたいと思っている。(八子氏)

ここでオンラインで、木村社長へ質問。現場からの抵抗はないのか?現場は見える化が推進されて結果が見えてくることで改善の意識が芽生え、楽しくなってくる。なるほどね。

頑張れ、じゃなくて、頑張らくていいと言っているかんじですよね。

Slackを使って社長が現場にいなくても、課題を解決したりする事例に対して、コメントを残したり、サムアップしたりして、現場の努力に敬意を表するような仕組みも取り入れている。

製造現場に出向かれて、そこにおいてあるホワイトボードに判子を押したりするような活動もされていらっしゃる(八子さんの木村社長を称えるコメント。流石。)

続いて、IoT機器など、いろいろな新しいサービスがあると思うのですが、そういった知識がありません。どのように皆様は情報を集めていらっしゃいますか?という問いも。

是非デジタルトランスフォーメーション協会にお問い合わせくださいという事でした。司会の田原さんが、美しいので、特に男性の皆さんは、次世代デジタル変革会議(日本社会は変革のとき!アフターデジタルのトップランナーが徹底議論)を見たほうがいいと思いますよ(笑)

このお話は、私が自分のセッションで、よくお話させていただいている下記のスライドを実践されている大変貴重な具体例で、すごく勉強になりました。

面白いセッションが。あと2時間くらい続くようなので、残りはアーカイブ版のYouTubeでご覧ください(笑)

さて、このようにオンラインだと、イベント会場へ出向かず最新情報を学べるので効率いいですし、現在の状況を考えるとオンラインイベントがより広がりをみせるでしょう。Teamsの利用方法などのお問い合わせが増えているようなので、下記のサイトをご紹介しておきますね。

最後に、’’いや、最近室長は何してんの?”と、よく聞かれるので、簡単に。

今はベトナムの2つのプロジェクトを担当させていただいております。更に来期の事業キックオフに向けた準備や、年度末という事でバタバタしています。

これら2つのベトナムのDynamics 365 ERPの導入プロジェクトですが、一つは本社テンプレートを構築していて3ヶ国目の展開のお客様(Microsoft Azure-IaaSで構築)、もう一つのお客様は工場立ち上げ、製造ラインの増強を目前にひかえたプロジェクト(Microsoft Azure Native-SaaSを利用)で、これを複数の国へ展開したいというグローバル導入の1回目です。(勿論他のパッケージでのグローバル展開はご経験があるようです。)機能通貨が現地通貨のベトナムドン、取引高の一番多い米国ドルという感じで、プロセス製造業と組立製造業と業態も異なり、受注生産と見込生産で生産時期も異なっています。デザインだけでなく、本社側と現地法人側プロジェクトの体制、スキル・現場ユーザーの導入に取れる時間が両極端で、大変興味深いものです。工場立上時はシステム導入に時間を割くのは大変難しい。IT担当者も拠点立ち上げのほうは当然ながら不在です。3か国目のプロジェクトは関係者の意思疎通がスムーズになり、One Teamになってきています。特に2名のS氏の目を見張る成長に心が躍ります。また展開が初回のプロジェクトにおいては、2か月あまりベトナムに滞在されて奮闘されているT氏のご努力に、私自身本当に頭が下がります。情報子会社の方も、マスター作成やCRPにしっかりと参加してくれていて、One Teamで頑張っています。故に、それぞれに面白さも違います。

実は、ベトナムでは、資産(外貨取引-売掛金、外貨口座)、負債(外貨取引-買掛金)の洗い替えレートが、なんと同じ通貨でもことなったり、今年の10月からE-Invoiceがはじまったりします。こういう国ごとの商習慣を学べるのは僕らの楽しみの一つかもしれません。

で、苦労しているのが、海外出張に行けないということ!出向かず前にプロジェクトを推進していかないといけないという、全然Dynamicsじゃない感じ(-_-;)

そうですよ、皆さん、Office 365や、上(↑)で幾度かご紹介してきたMicrosoft Teamsが活躍してくれるわけです。プロジェクトのステータスとしてはCRP(カンファレンスルームパイロット)といって、To-Be Flowに沿ってデモンストレーションをしながらGap分析を多言語でしていく要件定義中なのですが、成果物もプロジェクトのSTEP単位できちんとTeamsに保存できますし、デモンストレーションもそのまま録画して保存できるので、不自由な状況なのですが、本当に得ることも多い。アフリカプロジェクトとかだと行きたくないですし、遠隔地でどこまでやれるか!という「リモートワーク」「働き方改革」へのチャレンジにはもってこいの状況です。いつの時代も、ピンチはチャンスなのです。

ただ、期間が延伸する可能性がありますね。ここがチャレンジ。特にトレーニングや、UAT(ユーザー側のテスト)は日本側から押し上げないといけないので、現地パートナーとのコラボレーションで、プロジェクトを前に前に進めていかないといけません。いつ、このコロナショックが終焉するか見えない状況だからです。でも、マイクロソフト製品だと、多くの国にパートナーがあるので、このような状況になっても前に進めていく事ができる。これは大きなメリットだと感じています。

我々と同じように、このような状況下でも、グローバルに仕事をしないといけないという苦労をしている方も多いのではないかと思います。当社も頑張ってプロジェクトを成功に導き、事例紹介の際に笑い話として、いろいろとお伝えできればと思います。

さて、僕の海外展開のセッションを聞いてくださったことがある方には、おなじみのスライドなのですが、日系企業の本社主導による海外展開は、下記の3点セットが必要です。

必ず、海外プロジェクトは、下記のような課題にぶち当たりますので、お客様と一緒に乗り越えて、一緒に結果を楽しめるようにしていきたいと思っています。

↑↓でお困りの方があれば、是非当社までお問い合わせいただければと思います!

そういえば、昨夜マイクロソフトの創設者であるビル・ゲイツ氏が、マイクロソフト社の取締役を引退するというニュースがでていましたね。あの時代にソフトウェアの未来をみて、世の中に、ここまで必要とされるサービスやデバイスを提供し続けしていることは本当に素晴らしい。これからもマイクロソフトへアドバイザリーは行うようですが、10兆円の資産を使って教育事業や慈善事業により専念されるんでしょうね。尊敬できますし、偉大な方ですね。

僕は↓ビル・ゲイツ氏が、スティーブ・ジョブズ氏とのパネルディスカッション↓が好きだったなー。今見ても、ワクワクするやりとりで、心が躍ります。

いよいよ、3月決算の企業の皆様、泣いても笑っても残りもう2週間ちょいです。負けるわけにはいかないので、コロナビールでも飲んで、Dynamicsに頑張っていきましょう!

それでは、今日はこのくらいで!Let’s Go Moooooooore Dynamics !