FY2020がスタートしました!

13 4月

皆さん、こんばんは。室長こと、吉島良平(Microsoft MVP for Business Applications)です。お変わりありませんか?3月決算の企業にお勤めの方は、FY2019が終わりましたね。お疲れ様でした。当社Pacific Business Consulting, Inc. も、気付けば関西電力のグループ企業になってから丸2年が過ぎました。時間が経つのは、ホントにはやいものですね。

さて、FY2019を振り返ってみると、当社のKPIからも明らかなのですが、Microsoft Dynamics 365へのお問い合わせが物凄く増えました。

日本市場において、Microsoft のビジネスアプリケーション(CRM /ERP)の認知度が上がってきた事が一番の理由だと思います。

また、2019年6月に発表をした、CEPS(Cloud ERP Partners for SMB)に賛同してくださる方も増え、パートナー間で取り組みを進めていることもマーケットの拡大に寄与していると思います。

当社では、特にOffice 365ユーザー様からのDynamics 365に関するお問い合わせが多いのですが、Power Platformとの連携に魅力を感じて、ご連絡くださる方々も昨年度から増えています。

Dynamics 365は、Microsoft のクラウド基盤であるMicrosoft AzureをベースとしたSaaS(Software as a Service)なので、Office 365同様に、”なるべくカスタマイズをしない”という基本的な考え方があります。

しかし、クライアントの実ビジネスと、基幹システム(Microsoft Dynamics 365)との間にはGapがあります。システムに業務を合わせるというのはBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)の基本ですが、導入の最前線にいると、ユーザーからの、”いや、いや、そーはいってもね”というシーンによく出くわします。これらのGapを埋めてくれるのが、Microsoft Power Platform です。簡単に構築でき、非常に生産性の高いツールです。実は当社内部でも利用しています。

田中科学機器製作様のDynamics 365導入事例が、弊社のホームページに掲載されました。私も20年近く、Microsoft のビジネスアプリケーションに携わってきましたが、日系企業がERP(基幹統合業務パッケージ)をカスタマイズをせず、標準機能だけで本番稼働したというのは、正直記憶にありません。当社でも初めての経験だと思います。

何故、”Microsoft 365 Business Central” +”Power Platform”の標準導入が実現できたのでしょうか?

個別最適が大好きな日系企業が、標準導入をできたという事実が、素晴らしいと思いますし、プロジェクト関係者に敬意を表したいと思います。田中科学機器様には、事例ご紹介セミナーにて、お話をしていただく予定です。(コロナの状況が落ち着いてからになりますが)

最近、コロナウイルスの影響で、”テレワーク”をされている方が増えてきました。先日Blogに、テレワークによる海外プロジェクトの推進について書きましたが、未だに、”テレワーク”を実現できていない企業も多くあります。(当社においても、未だ一部の業務はオフィスワークとなっています。)

東京では上記のような数字ですが、LINE調査によると、なんと5.6%という数値のようです。

結論から言うと、テレワークをするためのITビジネスインフラが整備できていない企業が多いようです。でも、業種によりますよね。製造現場や工事現場、流通小売り、サービス業などは、テレワークは難しいでしょう。では、企業において、具体的にはどのような作業ができないのでしょうか?

  • 「社外の打ち合わせ(来客)」(43.4%)Microsoft Teamsでの対応に切り替えられないか?

  • 「社内の案件打ち合わせ」(38.8%)Microsoft Teamsで対応可能

  • 「社内の定例会議」(29.2%)Microsoft Teamsで対応可能

  • 「請求書や契約書などの事務処理」(27.7%)Microsoft Dynamics 365Office365にて対応可能

  • 「個人情報を扱う業務をする時」(21.5%)Microsoft Dynamics 365にて権限設定必須

過去の自分自身の活動を振り返ってみると、ERPのコンサルタントとして、企業の”内部統制”をあげるという事はシステム導入の際に、相当気をつかってきたつもりですが、テレワークの実現についてはクライアントとの折衝の中で、二の次になっていた気がします。これは、コンサルタントとして、猛省しなくてはなりません。

特に下記の業務

  • 「見積/契約」

  • 「承認-マスタ/伝票」

  • 「請求」

これらが在宅で対応できないから、テレワークできず、通勤しなくてはならないという方が多いのではないでしょうか。今後、新たなウイルス、地震などの災害が発生することは当然あり得るわけですし、今の状況も、いつ収束、終息するか全く見えない状況なので、テレワークで完結できる業務システムを構築していく必要があります。

Microsoft のLinkedInでも興味深い投稿(押印文化)が出ています。

さて、FY2020のキックオフイベントをMicrosoft Teams、Hangouts 、Zoom、Slackを使ってリモートで実施された企業も多いのではないでしょうか。皆様の会社ではいかがでしたか? 今回のコロナウイルスという見えない敵との闘いを経験し、世界中で働き方が大きく変わっていくはずです。

最後は、お知らせです。先日からスタートしたオンラインセミナーですが、効率的に学べるとご好評をいただいております。参加された方からのフィードバックに、モジュール単位のセミナーも企画して欲しいという事でしたので、さっそく5月15日に会計モジュールのセッションをご用意しましたので、是非、お手軽に学べる機会としてご利用いただけると幸いです。

知人である清水優吾氏が熱いメッセージをPower BIで表現しています

しばし、見えない敵との激しい闘いが続きます。大切な人を守る勇気を各自が持つこと、医療従事者にこれ以上の負担をかけないこと。我々一人一人の行動がかけがえのない命を救うことになります。

それでは、最後は、いつものように元気よく。Let’s Go Moooore Dynamics !