新年あけましておめでとうございます。

6 1月

みなさん、あけましておめでとうございます。吉島良平@PBC/Microsoft MVP for Business Solutionsです。旧年中は大変お世話になりありがとうございました。今年も宜しくお願いいたしますっ!

Dynamics365Calender
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年末年始はご家族と、ご友人と素敵なお時間をゆっくりと過ごされた方が大半のではないでしょうか。ひょっとしたら1月稼働のプロジェクト/イベントに参画されており、ほとんどお休みできなかった方もいらっしゃるかと思います。少しはお休みしてくださいね。健康第一ですから。私は幸いなことに、地元九州福岡・中国地方へ帰省でき、また帰省途中に関西や四国で仲間たちと貴重な時間を過ごすことができました。2016年度末は「当然待ってくれるはずのないグローバルマーケットでのDynamicsな活動」の連続で身体は相当疲弊していましたが、不思議ですね。家族や仲間と食べて、飲んで、話していると、「よしっ、今年も目標に向かって頑張ろう!」ってなりますよね。改めて大切な家族と心を許せる仲間たちに感謝したそんな年末年始でした。

振り返ると自分にとって2016年は、関東のお客様で6法人(12拠点/7か国)のDynamics NAVの日系企業様の海外導入展開プロジェクトが終焉へ、また関西のお客様で本社テンプレートを構築後に中国・インドプロジェクト(インド政府のGSTへのトランスフォーメーション難航中)を推進したり(現在進行形)、非常に難易度の高かった外資系企業の日本法人プロジェクト(東京)を本国フランスにも出向き、無事完了させることができました。Dynamics AX 2012 R3 ではプリセールスも多く関東以外にも出向きいろいろな方々にお会いさせていただくことができました。

マーケティング活動としては、Dynamics NAV 2016 リリースの記者会見を2月に実施、Microsoft のグローバルイベントであるWPC、Ignite、Dynamics User Group、NAV Tech Daysにはプロジェクトの関係で参加はできませんでしたが、Dynamics Tech Conference(米国シアトル), Microsoft Envision(米国ニューオーリンズ)、Directions EMEA(チェコプラハ)、Directions USA(米国アリゾナ)、MVP Summit (米国シアトル)に参加し、最新情報の取得、製品フィードバック、国内マーケットへの展開などに時間を割きました。国内では、日立クリエイトさんのセミナーで登壇機会を2度いただき、Dynamics365などの最新情報を共有させていただきました。また、Dynamics365の先駆けとしてDynamics CRMとDynamics NAV をAzureで、且つOffice365と連携させてご利用いただく導入を完了、事例としても公開することもできました。MVPの課外活動としては、ReBirth東北(復興支援ITイベント/東北仙台)、Office祭り(広島)、そして勉強会ではSharePointPower BIEN-JPなどのコミュニティーリーダーやマイクロソフトの皆さまから多くのことを学びました。

ご存知の方も多いかもしれませんが、Microsoft Dynamics製品はこの数年で他のマイクロソフト製品との連携機能が相当拡充され、クラウドネイティブなERP/CRMとして進化を継続しています。我々はDynamics ERP=「In Office 365, On Azure, With Dynamics CRM, Plus Power BI」と表現しています。結果として、我々もDynamics製品以外の知識や導入コンサルティングノウハウが非常に重要になり、作業領域が大幅に拡大してきています。Dynamics AXは倉庫モジュールの買収に始まり、HTML5対応、そしてDynamics365へ統合され、Dynamics365 for Operationと急激に進化をし、製品名をも変えました。Dynamics NAVは最新バージョンが2017ですが、毎年新バージョンがリリースを継続され、実はDynamics365 for Financial(日本未発売)としても組み込まれました。上記経緯からDynamics系のコンサルタントにはなかなか厳しい数年になると感じています。ユーザーの皆様は、Azureのマーケットプレースにいって、App Sourceから必要な機能を必要な時にダウンロードして使うSaas型のサービスが利用できるようになっていくためライセンスも初期投資を小さくしたサブスクリプションを活用できるのでメリットが出てくるはずです。

ERP/CRMの現状のマーケットは、クラウド化へ当然シフトしてきていますが、まだまだオンプレミス環境で、会計・固定資産・販売管理・購買管理・生産管理・原価管理・人事管理・経費精算と個別のパッケージをご利用になられている企業も多く、非常に非効率なオペレーションをされているのをよく見かけます。これを継続すると個別最適になり、結果として部門間で仲が悪いという状況にもよく遭遇します(苦笑)。またシステムの入れ替えに伴うRFP(提案依頼書)も今のパッケージでできることが前提になっており、企業としての明確なゴールが定義できていないものが多いです。昨今、デジタル革命や、ワークスタイル変革を唱える企業も多く出てきていることから、IoTやAIを見据えた、「正しいインフラ基盤への投資」が必要で、タイミングや製品選定は非常に重要です。ビジネスアプリケーション分野におけるグローバル市場のファンクショントレンドとしては、「自動化」がキーワードとなっており、シングルサインインなどの認証、開発オブジェクトの自動テスト、Saas化対応するためのカスタマイズレイヤーの管理(Extension化)、マスタ・伝票の自動入力(OCR連携やVisual Studio を用いた音声入力機能の開発)、AzureのCognitive ServiceやMachine Learningなどの機械学習・Deep Learningなどの深層学習の機能を活用した販売・製造・キャッシュフローなどの予測データの自動提案などが話題になってきています。

個人的には、ERPのセミナーや勉強会などは面白みに欠けることも多いので(お葬式と酷評されることもOrz)、ERP/CRMのこれまでの常識から一旦離れ、新しいソリューション・サービスを検討することが不可欠だと感じています。そのために当社では、上述の機械学習以外に、Azure Bot Service機能(LINEなどのコミュニケーションアプリで利用在庫数の確認や、時点売上などが確認)や、オンプレミス・クラウドだけで無く、複数リージョン間におけるデータ連携基盤の構築モデルを設計するために、BizTalkまたはService Busを活用したグローバルマスタ・伝票連携ソリューションを実装中です。また、Cortanaなどのインテリジェントエージェント、複数言語で話すグループ間をリアルタイムで同時通訳するMicrosoft Translator、HoloLensを活用したMR環境の連携活用、会話プラットフォームを実現するBot Frameworkなどが多言語で連携できるように未来を見据えたDynamicsな活動が非常に重要だと考えています。

今年はプロジェクトマーケティング領域の本業以外でも、Microsoft MVPやコミュニティーリーダーと継続的にボランティアをしたり、国内外のイベント企画&セッションを担当など、Microsoft 製品を導入していくコンサルタントとして「新しく」「面白い」事になるべく多く関わっていきたいと思っていますので、皆さまと多くのコミュニケーションを取らせていただきたいなと考えております。今年も宜しくお願いいたします。

皆さまのご健康とご多幸をお祈りしつつ。年頭のご挨拶までに。

<追伸1:直近の活動予定共有>

BuriKaigi2017 in Toyama

Dynamics365 Tech Conference in Seatle

Directions ASIA 2017 in Bangkok  ↓(当社もスポンサー参加します!)

DirectionsASIA2017
DirectionsASIA2017

Dynamics Summit EMEA 2017 in Amsterdam

<追伸2:改めてここで、弊社2017年度の年頭所感を共有しておきます>

明けましておめでとうございます。
皆様におかれましてはつつがなく新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

今年は、いよいよドナルド・トランプ氏がアメリカ合衆国大統領に就任します。
同氏は「強いアメリカ」を宣言しており、就任と同時に早速動き出すことでしょう。
大統領選の際、トランプ陣営は、AI(人工知能)を用いた情報収集が功を奏したと言われています。また昨今、金融市場ではAIを活用したファンドが増加しており、特に膨大な過去データやディープラーニング(深層学習)を使った株価予測への期待が高まっています。元々AIファンドは、TOPIX先物の過去一定期間の値動きを学習し、約140兆通りの組み合わせから最適な解を導き出す仕組みですが、今回の米大統領選後の値動きは予測できなかったと言います。

これらの出来事は、グローバル経済がAIを活用しても予測が出来ない変則的で難しい時代に突入している事を示唆しており、当然、日系企業に於いても、事業の方向性を見失う危機感から新たな大局観(全体俯瞰図)で物事を判断する事が見直されています。

この時代だからこそ、基本に忠実に「品質」にこだわり続けることが、私たちの使命であると考えております。「Microsoft Dynamics事業に於いてアジアNo.1になる」という私たちの夢は、かなり現実味を帯びてきました。あと少しのハードルを乗り越えることで実現できる所まで来ており、社員の協力があれば実現できると信じています。今年は他の日系企業と同様に、今まで以上に事業戦略を大局観で見る事を心掛け、持続性のある会社経営により、事業拡大を目指して参ります。

【事業の成長戦略】
弊社の事業成長戦略は、他社との差別化を主眼におきグローバル戦略を徹底重視して参りました。このグローバル「戦略」を「戦術」として中期経営計画に織り込み、グローバルパートナーとの緊密な連携により、これまでの日本人が考える生態系を大局観で見直す事業戦略を採用いたします。弊社は2012年にDynamics AX(最新呼称:Dynamics 365 for Operations)のグローバルコンソーシアムである「AXPact*」に加盟しました。AXPactの加盟国は各国一社と制限があることから、当社は名実ともにDynamics AX
パートナーの日本代表となりました。また長年に渡り、Dynamics NAVのグローバルコンソーシアムである「PIPOL*」のメンバーとして、強固なパートナーシップを築いて参りました。これら「AXPact」「PIPOL」とのパートナーシップは、海外に進出する
多くの日系企業のロールアウト、および外資系企業のロールインに大きな力を発揮し、多くの導入実績を残して参りました。さらに2016年にはPBC Thailand現地法人を設立し、香港、上海に続いて、日系企業の海外進出サポート基盤を、着実にアジアで構築しています。

*AXPact、PIPOLについては弊社ウェブサイトをご参照ください: https://www.pbc.co.jp/company/partner.html

【事業の柱】
Microsoft Dynamics製品を柱とした事業を継続して参ります。
その為に、国内、アジア向けのローカライゼーションパッケージ(日本語、中国(簡体字)、香港(繁体字)、タイ、ベトナム)として、言語及び商習慣対応アドオンソリューションの開発供給を実践して参りました。また、グローバルパートナーとの事業連携やパートナーシップの強化を図る事で、日系企業の顧客満足を実現する事に繋がり、一定の収益構造、成長基盤を確立することが出来ました。これらを継続することで「製品戦略」や「製品戦術」に於いても、他社との差別化を一段と加速させ、さらにグローバルパートナーとの連携についても強化を図り、日本のDynamicsパートナーの脅威な存在となることを意識しながらビジネスを進めて参ります。

【事業の方向性】
2016年には、世の中がIoTを活用した事業構造に変革していく中、マイクロソフトもそれに違わずビックデータの活用を意識し、Microsoft Azure(マイクロソフトのクラウド プラットフォーム)を前面に出した製品戦略を展開しました。
それまで、ERPパッケージの導入はオンプレミスが主体でしたが、Dynamics CRMとERPを統合した新しいSaaS型サービス「Dynamics 365」をリリースするなど、Azureをベースとした製品戦略に全面的に切り替え、今後のIoT時代への布石を打ち始めています。
そのため、弊社の顧客提案では、マイクロソフトが掲げる「In Office 365, On Azure, With CRM, Plus Power BI」というコンセプトのもと、Dynamics 365を意識しマイクロソフトのビジネスITインフラをフルに活用しながら、事業の有効性・効率性を最大限に引き出す事を目指します。

【事業の差別化】
Microsoft Dynamics事業における「製品の理解度」「バイリンガルの人材確保」「グローバルパートナーとの協業」等、他社に先駆けて取り組んできました。加えて、他社との「同質化戦略を回避する」ため、差別化施策として業種の絞り込みを実施して参りました。主に製造業、中でも、様々な規制が存在する医薬・化粧品関連、自動車関連、食品関連等に注力したソリューションの提供に強みを持っています。特に、米国大手製薬メーカーにも採用された、医薬・化粧品業向けアドオンソリューション「AX for Pharma」を日本向けにいち早くローカライズし、2012年7月に日本の厚労省が加盟したグローバル査察団体「PIC/S」に対応いたしました。

【2017年の目標】
2017年は今まで蓄積してきたグローバル展開手法を開花させる、飛躍の年を目指します。
そのために、持続性を伴う新たな成長戦略への挑戦に踏み込みます。
今、私たちの社会は、IoTを活用する新たなステージに入っています。この会社が10年先、20年先、次の世代まで生き残るためには、社員の能力にも踏み込み、さまざまな局面を打開できる人材の育成が不可欠です。「個々の強化」「企業風土」「文化の改革」「品格の形成」に関しても、社員の意識改革が実現出来れば自ずと目標を達成する事が出来ると信じております。

今年は攻めに転じ、今まで蓄積してきた事業戦略を開花させるためにも、海外子会社を含め、全社一丸となって取り組んで参ります。今一度、皆様に更なるご協力をお願いいたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

株式会社パシフィックビジネスコンサルティング
代表取締役社長 小林敏樹

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