Merry X’mas and Happy New Year !

31 12月

皆さん、こんばんは。いかがお過ごしでしょうか? Dynamics特派員、室長こと吉島良平(Microsoft MVP for Business Applications )です。今日は、大晦日なので、家族で紅白見たり、夜遅くから初詣にお出かけの方もいらっしゃるかと思います。いやぁ、ほんと一年がたつのははやいですね。当社Pacific Business Consulting, Inc.のコンサルタントたちも、Dynamicsプロジェクトに没頭した一年だったのではないかと思っています。いい時もあれば、辛いときもある、プロジェクトは生き物ですからね。僕にとっては、彼らの成長がそばで見れる瞬間が本当に楽しみで、嬉しくて、こっそりと涙をこぼすことも数回ありました。また、1年間このDynamics Blogをご覧くださった皆様、ありがとうございました。

さて、今日は、沖縄で12月23日に開催した

”働き方改革、デジタルトランスフォーメーションを実現する業務システム構築セミナー”

を少し振り返ってみたいと思います。今年沖縄へは延べ8回訪問しました。8月4日にもセミナーに登壇させていただきましたが、今年最後の訪問でもお話をさせていただける機会をいただけて幸せでした。

株式会社OCCの屋比久取締役が冒頭イベントをキックオフ、

最初は自分が担当の、

”現代のCIOに求められるデータ戦略とその実装方法”

如何にして「働き方改革」「デジタルトランスフォーメーション」を実現するか?
~クラウド・AI・ビジネスアプリケーションの民主化へ?~
ASOCIO2018同様のプレゼンテーションをさせていただきました。(写真はASOCIO2018にて)

本セッションでは、「働き方改革」「デジタルトランスフォーメーション」を実現するために必要な人材課題をテーマに、日本におけるCIO/CDO設置率と海外との比較、CIOが果たすべき役割について弊社の見解を解説いたしました。さらに、デジタル革命時代におけるIT人材育成や理想的な働き方を支える「デジタルフィードバックループ」について解説するとともに、マイクロソフトが提供する、AIやMicrosoft HoloLensをはじめとした様々なソリューションをご紹介しました。ご興味があれば、プレゼン資料をご覧いただければと思います。

次は、株式会社EC-GAINの代表取締役社長の村田さん、

現在の沖縄のEC産業は、多く見積もっても年間200億円程度、それを5倍以上の1000億円規模にまでしたい。そうすることでEC業界で働く多くの人の雇用を生み、高い賃金を払えるようにしたいと考えています。産業の拡大と沖縄EC業界のレベルアップを図ることで、沖縄へU/Iターンによる質の高い人材の流入を狙い、さらに産業が拡大できる土台を作りたいと日々妄想しているとのこと。弊職が個人的に注目している元ラガーマンのECビジネスコンサルタントです。

”アジア展開を見越したeコマース構築方法の勘所”

temite という参照型ソーシャルECプラットフォームをご提供されています。

アジアのECマーケットの動向について、アジアの最新Eコマースの傾向、進出パターンのメリットディメリットについてお話をしてくださいました。

まずは、ECマーケットの動向から、

おー、わかっちゃいるけど、2021年には25.6兆円までの市場規模へ成長。

中国は人口が10倍なわけだから、こんなものだろう。しかし、数字にするとやっぱりでかいな。

アジア進出のマーケットにおける戦略策定では、国別の市場期待値から選ぶ、企業当たりの期待値から選ぶ、主要モール別から選ぶのが賢明らしい。
続いて、アジアの最新Eコマースの傾向について、Pinduoduo(拼多多)は設立から、2年11ヶ月でNASDAQへ上場したこと、”SNS×グループバイ(共同購入)”の仕組み等を解説、

東南アジアのソーシャルメディア経由での売上はEC全体の30%ほど、続いて下記の傾向を紹介(なんだ、この東京のぶっちぎりの低い加点はw)

これからの戦術

最後に、進出パターンのメリットディメリットということで、越境EC(日本法人、国内在庫)では、販売チャネルや越境マーケティングがポイント。越境EC(日本法人、現地在庫)では、販売代行や物流パートナー探しがポイント、海外進出(現地法人、現地在庫)ではレベルをあげた経営が必要という結論を導きました。当たり前の事なのですが、体系的に説明してくれると腹落ちしますね。海外飛び回っている自分でも知らなかった情報が盛りだくさんで非常に有益なセッションでした。

BtoBだけでなくて、BtoCビジネスでもはまるTOPICですから、アジアがビジネスターゲットに入る方々にはかなりヒットするコンテンツでした。いやぁ、勉強になりました。村田さん、ありがとうございました。今度一緒に秩父宮いきましょう(笑)

続いて、

”働き方を変える人事システムとは?”

というお題目で、株式会社サイダスのCTOである吉田さんから

いつもは、AWS界隈で大活躍、サーバレスカンファレンスなどでマーケットをリードされている方という印象が強いと思いますが、今回は新たにビジネス系のセッションに挑戦。

人事システムの目的、戦略実行に強い組織と個人、タレントマネジメント、組織内の人材ライフルを総合的に扱う方法論、そしてHRの世界の流れとして、パーソナル化(組織目線から個人目線へ)、チーム・ネットワーク(仕事の部門単位がチーム中心へ)、高付加価値の創造(人事機能の役割、機能の進化)、更には組織のステージでの人事の役割、従業員の欲求(キャリア・コミュニティ・仕事の目的)、人事の役割の変化、市場ごとのEngagement Scoreと変化率、HR Tech の導入状況、国内におけるタレントマネジメントシステム導入状況・導入しない理由、日本のHR Tech プレイヤーマップ、海外のHR Tech プレイヤーマップ、HR Tech 市場の拡大、サクセッションプラニング、生産性の高い組織(多元型/進化型)などを解説。

「全ての情報を全ての従業員に」「統制より信頼を」「働き方をチームで決める」「納期よりも予測可能性」「頑張るより学習」「権威より権威委譲」をサイダスで実施、そのために行っていることを具体的に解説してくれました。実は、貢献の可視化などは結構難しいのです。最後に戦略実行に強い個人の開発方法について重要ポイントを解説してくれました。

タレントマネジメント領域において企業がかかえる課題、製品概要、CYDASの活用で実現できること。

実は、SMB ERPのコンサルタントは人事のコンサルタントであるべきだと思っていまして(そういう場面に遭遇することが多いのです。)、吉田さんのセッションは刺さりました。自分が組織でできていないことを反省してしっかりとチームに貢献できるよう日々研鑽しようと改めて思いました。個人的には組織論は、長年興味がある領域なので非常にいいインプットをいただいたと感謝しています。

最後にまた自分のセッションで、

”時代にあった業務システムの在り方とアジア展開への準備”

ここでは、プロジェクトで発生しがちな課題、

アジアオセアニア領域における日本を含む主要14カ国の商習慣を解説、

Dynamics365とERPの基本的なモジュールの解説、いくつかのポイントを実機でデモ、コア業務における設計の勘所を解説しました。

「見える化」「言える化」「やりきれる化」について

知人の林さんからもハード・ネットワーク・アプリ展開の勘所についてインプットをいただきました。

まとめとして、「働き方改革」「デジタルトランスフォーメーション(DX)」には是非Dynamics365のご利用をお願いしますと説明しました。

E-Commerceと人事管理(タレントマネジメント)は、間違いなく共に今後も伸びていく領域です。重要課題となっている企業も多いと思います。アジアへ進出する中堅中小企業が考えておくべき内容を当日の4セッションが相当網羅していたと思います。私も村田さんと吉田さんから学ぶべきことが多いなと感じました。登壇者・企画運営の皆様お疲れ様でした!

さて、2018年がいよいよ終わろうとしています。今年も自分のエネルギーのほぼすべてを使って、国内外の多くのDynamicsな活動を実行することができました。これもサポートしてくれる同僚/友人あってのこと、仲間たちに感謝を述べるとともに、来年またクライアントの皆様へ最高のパフォーマンスで貢献できるよう、最大限の努力を行うことを誓います。やっぱり、今年も”反省”と”感謝”の連続だった1年でした。

2019年もDynamicsに頑張りますので、引き続きご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。