年末のご挨拶

30 12月

皆様、こんばんは。吉島良平(Microsoft MVP for Business Applications) です。2019年もあっという間に年末になってきましたね。毎年1年がたつのが、ドンドンはやく感じるようになってきました。実は、父親がこの年末で仕事を辞めまして、幼少時代から最近の出来事をいろいろ振り返りながら、実家からこのBlogを書いています。家族とは、時折めんどくさく、うっとおしさもありますが、やはり、一番あったかい存在です。おやじ、長きにわたるお勤め、本当にお疲れ様、家族のために、一生懸命働いてくれてありがとう。

さて、今日の日経平均の終値(大納会)は29年ぶりの高値、2万3656円、景気が上振れてきたのかと期待しているのですが、

Olympic後は不動産を中心に落ち込むのかもしれませんし、なかなか市場がよめない感じですね。

自分の一年を振り返ると、令和元年は関西電力グループの組織再編から始まり、セミナー、イベント、展示会、ITコミュニティーなどで、多くの皆様にお会いすることができました。プロジェクトでは、ベトナムでDynamics 365 Business Central(BC)、信越地方でDynamics 365 Finance & SCM(FO)の導入にかかわりました。一方で、長きにわたり当社のお客様でいらしてくださる全ての皆様にお会いしたいのですが、なかなか機会に恵まれず、凄く残念です。これまで、多岐にわたる業界・業態のプロジェクトに参加させていただき、多くの事をクライアントの皆様から学ばせていただきましたので、疲れがたまってくると、ふと大変だったプロジェクトの事を思い出したり、自分とプロジェクトを遂行してくださった皆様の事を思い出したりします。来年こそは、より多くの皆様にお会いできる機会に恵まれる事を期待しています。

さて、当社がビジネスを共にしている’Dynamics 365’ くん、はどのように成長しているかというと、今年も頻繁に耳にした、「デジタルトランスフォーメーション」と「働き方改革」を実現可能にする、非常に優秀なBiz Platformに成長を遂げつつあり、Office 365や、Microsoft Azure、Power Platform だけでなく、HoloLensのリリースでMR(複合現実)にも出会い、かなり世界観を広げてきたように思います。ライセンス体系が細切れになったときに下記の記述になったようですが、今後はマイクロサービス化されているのでしょうかね。

以前、知人の鈴木敦史さんが、”Dynamics 365”くんの事をこのように評価されていました。

企業の顧客情報を可視化し、様々な情報とともにクラウド上で管理してくれるツールとなります。企業にはさまざまな立場や役職の人々が存在し、さまざまな情報が出入りしています。具体的には会計・営業・顧客情報などですね。これらの情報をクラウド上に集約し、一元管理することで、経理・営業・物流・調達・経営者など、立場が異なる人々が迅速に情報を活用できるようになります。これをサポートするのがDynamics 365です。

彼の特長をうまく表現されていて、流石、鈴木さんは人を見る目があるなと思いました。

先日、Microsoft Ignite Tour -Tokyoというマイクロソフトのイベントで、”Power Platform” さんが爆裂大人気になっていました。

Microsoft Ignite The Tour – Tokyo & 夢ある未来の描き方Ⅲ

セッションを聴講するのに300名、400名の方々が100名ほどのキャパしかない部屋の前に並ぶ光景をみて、いよいよマイクロソフトのビジネスアプリケーションの時代が来たなと感じました。Azure NativeのCDSがベースのPower Platformの広がりのあとは、そのエンティティを形成する土台のDynamicsの出番。5年から10年先のDynamicsビジネスは相当明るくなります。

私は同イベントで、「もしも、あなたがバラバラ殺データ事件に遭遇したなら?」というセッションを担当させていただいたのですが、参加者の皆様にご共感いただいたようで、セッション中に、頷いてくださる方が多かったです。つまりは日本はまだまだ個別最適なシステム環境が多いのでしょう。そうなると、情報を見える化するにも、加工に手間がかかったり、多くのバッチ処理がデータ連携のために存在することになります。確かに非効率ですね。これからの時代は、現場で入れたデータが即経営者向けの資料になり、Managerの方々が報告資料をつくる時間をカットして企業の価値創造や、チームメンバーの働き方改革のサポートができるような、そんなITインフラを構築していかなくてはなりませんね。私自身も、どうすれば、チームメンバーの時間をお客様のために効率的に使えるのか、社内の報告業務を最小限にできるのか、はやく家に帰してあげられるのか、そんなことばかり考えています。

最近特に悩んでいるのは、日本のIT業界が抱えている一番大きな課題。IT人材の72%がIT企業にお勤めです。一方で米国では65-66%のIT人材が非IT企業にお勤めです。日本は、内製化率があまりに低い。(↓IT人材白書2017年↓)

この結果、業務部門への要望への対応が遅れ、課題解決(ウォーターフォール対応可能)はできても、価値創造(アジャイル/DevOps必須)に時間が避けず、日本の会社が、世界での競争力を落としているのではないか?と考えます。更には2040年までに日本の労働人口は20%減っていくのです。IT人材も市場から枯渇してきています。

これらの大問題に我々IT業界はどう対応していくべきなのか。やっぱり、”「見える化」「言える化」「捨てる化」「やりきれる化」のDynamicsな闘い”になるような気がします。

今年も一年間、当社Pacific Business Consulting, Inc.、そして”Dynamics 365”くんへのご愛顧、誠にありがとうございました‼

来年度は1月から、Microsoft Ignite Tour -OsakaPower Platform Day Winter ’19 Osaka, 2月は、ぶり会議、北海道セミナー、Microsoft Ignite Tour -Taipeiと続きますので、どこかでお会いできることを楽しみにしております。皆様がHappyな年末年始をお過ごしできますように💓

吉島良平(取締役/戦略事業推進室 室長)