デジタル庁発足(2021年9月1日)

5 9月

皆様、こんばんは! 室長こと、吉島良平Microsoft MVP for Business ApplicationsMicrosoft Regional Director) です。皆様いかがお過ごしでしょうか?

室長は相変わらずの引きこもりで、今日は↓をみながらこのBlogを書いています。パースのオプタススタジアムフル?パースは6万人の観客なう?日本とはえらい違いがあるよなと羨ましく思っています。

2回目のワクチン接種に出向いたことを前々回のBlogでご連絡しましたが、全く副反応が来ず、しっかり睡眠がとれたため、いつも以上に体調がよくて、「それは、、、老化ですよ」と仲間たちから言われ、凹みました。確かに、今何が欲しいかって聞かれると「若かりし自分」と答えますね。いやぁ、年は取りたくないものです。せめて、物事を柔軟に考えられる頭だけは維持したいところです。

さて、9月に入り、

「デジタル庁が発足」

しましたね。

デジタル庁

デジタル庁の概要

デジタル庁は、デジタル社会形成の司令塔として、未来志向のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を大胆に推進し、デジタル時代の官民のインフラを今後5年で一気呵成に作り上げることを目指します。

徹底的な国民目線でのサービス創出やデータ資源の利活用、社会全体のDXの推進を通じ、全ての国民にデジタル化の恩恵が行き渡る社会を実現すべく、取組を進めてまいります。

平井卓也氏 大臣からのメッセージ

Twitterのフォロー数も、既に3.2万人になっていますね。

世界競争力ランキングで日本は2021年度31位。日本は1989年からバブル期終焉後の1992年まで連続1位で評価され、96年まで5位以内を維持するなど高い評価を得ていたようですが、97年に一気に17位にまで急落。以降も順位は下がり、昨年度は34位、今年は31位のようです。アジアオセアニア領域では、シンガポール、香港、台湾、中国、ニュージーランドに負けているといった現状です。特に政府効率性と、ビジネス効率性が低く、電子政府ランキングでは世界14位となっています。このような状況ではありますが、個人的にも10名以上の知人がデジタル庁勤務になるようなので、暮らしやすい日本を実現してくれることを期待しています。ミッションとビジョンが分かり易く記載されているのがいいですよね。

ミッション

誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化を。

一人ひとりの多様な幸せを実現するデジタル社会を目指し、世界に誇れる日本の未来を創造します。

ビジョン

Government as a Service

国、地方公共団体、民間事業者、その他あらゆる関係者を巻き込みながら有機的に連携し、ユーザーの体験価値を最大化するサービスを提供します。

Government as a Startup

高い志を抱く官民の人材が、互いの信頼のもと協働し、多くの挑戦から学ぶことで、大胆かつスピーディーに社会全体のデジタル改革を主導します。

菅内閣から、↑の2つのガースー(GaaS)が生まれたことに、裏で誰かが巧いことまとめたなと感じたのは弊職だけでしょうか。

さて、組織体制は↓のようになっているようです。

デジタル庁の事務方トップにあたる「デジタル監」には石倉洋子氏が就任されました。

(↑悪意のあるテロップには腹が立ちますね。前に進めるためにはメディアの力は大切なのに。すぐネガティブな投稿が出てきます。こういうところが日本の残念なところです。)

実際のところ、日本の政府の取り組みが進んでいないというよりも、上位国の取り組みに比較して日本政府の取り組みのスピードが遅いのだと思います。デジタルIDが普及していない、省庁ごとの縦割り行政が非効率、行政サービスの電子化による行政サービスの利便性向上、更に行政オペレーションの効率化というような課題があります。日本国民をやっていると日常生活で体感できる内容ですよね。特にお役所に出向くと、、、、ね。そんな感じです。インターネット環境のさらなる整備、スマホなどのデバイス普及拡大、デジタルIDの確立、デジタルサービスの展開、内製化ができるIT人材の拡充やデジタルネイティブ世代へのIT教育など、次から次に改善してほしいところが出てきます。デジタルとデータを活用して、カイゼンを加速化してほしいですね(つまりは行政DXですね!)また、ユニコーン企業創出は成果を出してほしいですね。この領域の投資は米国の1/13程度にとどまっているので、資金を集めやすい施策や状況を沢山創り出してほしいです。課題は多くあると思うので、是非、関係者の皆様、頑張ってくださいね!

それから、先日、ディー・エヌ・エー(DeNA)会長の南場智子氏(経団連副会長)が、非常に的を得た記事を日経ビジネスで発信されていらっしゃいました。

「沈みゆくタイタニックで特等席を争うな」

この表現があまりに的確で、全文見入ってしまいました。この記事は時間を割いて読む価値があります。グローバルに外国人スタッフと仕事をして体感したり、海外の知人から伝え聞く情報を常に得ている自分も、「まさに!」と思う内容で、経営者の皆様には、特に採用や人材育成について、考え直してほしいなと感じます。「未来の輪郭」というシリーズでしばらく寄稿がありそうなので、僕も楽しみにしています。日経ビジネスは良質な記事が多いので、テレワーク中心で通勤時間がカットできた方は、定期的に見るといいかもしれませんね。

今のような状況は、あと1年半くらい続くのでしょうかね。リモートワークが続くとなると、Teamsをもっと使う機会ももっと増えるかもしれませんね。書籍での学習が辛いという方もいらっしゃると思うので、最後に今日はMicrosoft MVPの知人のYoutubeサイトを共有させていただきたいと思います。

↓コツコツ学習すると、スキルがついてくると思いますので是非お気に入りに登録いただけると幸いです。中村太一さんのTeamsシリーズは、日々の業務に活かせることが多いと思います。現実世界で3密がダメなら、仮想のコミュニケーション基盤上に3密を創ることで情報を有効活用して、業務の生産性を向上させたいですよね。是非ご覧ください。いろいろなTipsが学習できます。

 

あれっ?今回Dynamics情報はとなる方もいらっしゃるかと思いますので、少しだけ。

Dynamics 365 and industry clouds: 2021 release wave 2 plan

↑これまでと違うのは、and industry cloulds という記述があることです。業界向けのクラウドをつくりあげるぞ!というマイクロソフトの気持ちの表れと受け取ることができますね。

2021Wave2の日本ラウンチに向けて、我々も社内勉強会などをやっています。今回も、有益で、便利な機能が沢山リリースされます。弊社のお客様は当社のサポートチームから情報共有があると思います。クラウド型のERP/CRMは随時アップデートされていきますので、ユーザーの皆様は、メリットを享受するためにも、業務フローやテストシナリオを随時アップデートして、新機能のリリースを無事おこなっていくために、しっかりとテストをしていただけますと幸いです。

「えっ?自分たちで検証しないといけないの?」

って、感じとられる方もいらっしゃるかもしれませんが、ITを内製化すると、皆様の所属企業のDXが正しい方向に進んでいきますので、あえてユーザーの皆様に頑張っていただきたいと思っています。当社でもカスタマイズを行った部分に関しては、責任をもって、諸々の検証を行っていきます!

いよいよ、デジタル庁も立ち上がり、この5年間が勝負になります。我々も、データがサイロ化されて活用しにくい状況になっているクライアントのDX推進をサポートできますよう日々精進してまいりたいと思っています。それでは、今日はこのくらいで。

Let’s Go Moooore Dynamics and Power Platform to achieve DX365!!