Business Application Summit 基調講演 編

10 5月

皆さん、おはようございます! Dynamics特派員、室長こと、吉島良平(Microsoft MVP for Business Applications)です。今日はゴールデンウイーク明けの週末という事で、実は久しぶりのお休みです。皆様は、いかがおすごしでしょうか? 先日、緊急事態宣言が延長されましたが、日本におけるCOVID-19の状況は、徐々に改善傾向にあるいう事で、はやく収束→終息してくれないかなと嘆いています。

今日はだらしなくお昼前に起き、コーヒーを飲みながら、洗濯機を回している間に、偶然目にした日経ウェブサイトに、ボストンコンサルティングによる興味深いリサーチ結果があったので共有しておきます。9ヶ国の中で、”最悪の事態を脱していない”という観点で、一番悲観的なのが日本で、続いてインド。お国柄の出た非常に分かりやすい結果です。しかし、日本でも、7割以上の方が、”新型コロナの感染拡大をうけて日々の生活スタイルを変えた”と言っているので、今後、日々の生活スタイルの変化による働き方改革が進んでいくのは間違いないでしょう。実際、弊社への引き合いも昨対比20%以上増えています。

さて、今日は先日オンラインで開催されたビジネスアプリケーションサミットMicrosoft Business Application Summitについて、ふりかえってみたいと思います。Microsoft Dynamics 365Power Platformに特化したイベントです。昨年度は6月10日-11日と開催地であるアメリカのアトランタへ出向いていました(→昨年度のまとめはこちら←)が、今年はMicrosoft Teamsで日本から参加していました。実はこのイベントにタイムリーに参加しようとすると、日本の24時からスタートなので、結構厳しいのですが、結論からいうと、3月の後半にオンラインで開催されたMicrosoft MVP -Global Summit同様の印象。「オンライン悪くないぢゃん(いい)」、「効率的ぢゃん」でした。

私のように、他国のコンサルタント、開発者、営業、マーケター、ディレクター、パートナー、そしてMicrosoft のR&Dチームとの現地でのMTG、コミュニケーションに優先順位がない方は、オンラインでの参加で十分貴重な情報が取得できます。何名が参加したのか、室長にはわかりませんが、多くの国からDynamics 365+Power Platformに興味のあるユーザー、導入パートナーの方々閲覧したようです。

参加者の生の声は、Twitter、LinkedIn、FacebookなどのSNSで、#MSBizAppsSummit で検索すると確認できます。ほぼネガティブな投稿はないようでした。では、ここからは、いつものように室長の個人的な解釈の元に(?)、なるべく忠実に(?)直訳すると意味が通りにくいところは意訳して、お届けしたいと思います。では、基調講演を一緒に振り返っていきましょう。いつものように、後半になればなるほど、記述が、ダラダラしてくるところは、ご愛敬ということで、お許し下さいw

まずは、オープニングPVから(携帯で撮っているので画像品質はw)

いよいよ、ジェームズとアリサによる基調講演スタートです!

Hear from James Phillips(President of the Microsoft Business Applications group) and Alysa Taylor(CVP of Business Applications marketing)

今日はマイクロソフトのスタジオから、私とジェームズと数名のスタッフで、ソーシャルディスタンシング(社会的距離)をとりながら、初の試みとして、オンラインによるMBSA(マイクロソフトビジネスアプリケーションサミット)を皆様にお届けしています。

過去数週間にわたり、我々は過去経験したことがないような状況(COVID-19)におかれ、リモートワークしながら、規律を保ちつつ、学びを得てきました。

これまで企業革新は数年かけて取り組まれる内容のものでしたが、

数週間、いや数日間に凝縮して、実行しないといけないという必然性が生まれてきました。

ニューヨーク州のCOVID-19 Technology SWAT チームは、自己審査、検疫スケジュールのためのソリューションを開発する必要がありましたが、ほんの数日の間に、Power Appsを使って実現したのです。

オーストラリアの赤十字社では、ボランティアの方々と自己隔離をしている方用の連携プラットフォームをDynamics 365 Customer Serviceを活用し、1週間もたたないうちに構築しました。

ビジネスアプリケーションサミットへ、ようこそ。皆様や、皆様のご家族が、健康にそして安全にお過ごしされていることをお祈りしています。本日はバーチャル開催にも関わらずご参加いただき誠にありがとうございます。

このような状況下においても、世界中で、Dynamics 365+Power Platformのコミュニティを運営し、互いを思い、気配りをしてくださる皆さんに大変感謝しています。また、私自身も、危機的状況における切なる願いに、幾ばくかの貢献ができたことを大変誇りに思っています。

皆様とダラスにおいてご一緒したかったのが本音ですが、このようになんとか配信形式で開催できたことを大変嬉しく思っています。

コミュニティーを運営、参加してくださっている皆様ありがとうございます。

現在は世界中で8百ものユーザーグループが運営されています。数年前までは、これらの数字はゼロだったのです。

全ては皆様のおかげです。いつも、ありがとうございます!

本日はこのオンラインイベントの中で、Dynamics 365+Power Platformのセッションをお届けしていきます。公言してきました通りに、オープニングキーノート(基調講演)にこのTシャツを着てきました。

なんだ、このジェームズのポーズw。かわいいぢゃんw。

ジョエル氏の作品です。94の応募がありましたが、彼のものを採用しました。ご覧のようにPower PlatformDynamics 365の全てのロゴがプロットされています。

より多くのコミュニティーの方々が、このティーシャツを着てくださる姿を楽しみにしています。

↓I will が文頭についています。プレゼントしてくれるのね?やった?

次は我々が築き上げてきているエコシステムについてお話したいと思います。すでに、Dynamics 365Office 365Power PlatformMicrosoft Azure上で利用できる10,000もの業種別ソリューション(ISV)がリリースされています。

昨年度のこのイベントで、Fast TrackというDynamics 365に関わるソリューションアーキテクト向けのアワードをご用意させていただきました。

うわーっ。知り合いだらけだ。すごーいっ!おめでとうです!

導入や開発において、マイクロソフトへユーザーからお問い合わせが来た時、最適な方を下記のサイトからご紹介するようにしています。

今年は、昨年度お伝えしていますように、Power Platformに関わるソリューションアーキテクトを表彰する制度を設けました。

技術力だけではなく、学術的視点も評価しています。

おー、こっちは知らない方々だらけだ。おめでとうございます!

ここからはPV。2019年は9名が会場で受賞されていましたね。

今年は36名の方が受賞されたんだ。おめでとうー!いやぁ、コロナ落ち着いたら、やっぱり、みんなとフェーストゥーフェースで会って会話したいなぁ。知人たちに敬意を表すために全員登場してもらいましょう!

次は、Power Platform側で受賞された皆さんですね。おめでとうー!

あー、ホント素晴らしい。おめでとうございました!

それでは、技術的な話に入る前に、現在マーケットで実際に起きていることについて、ふれておきたいと思います。今年も称賛に値する多くの事例を生み出してきました。

マーケティング、セールス、サービス、オペレーション、E-Commerceの領域において、多くのビジネス変革を見てきましたが、それらは過去から最近までの、所謂成功体験といわれてきたものとは、一線を画すものに進化してきているようです。

私が感じたのは、顧客がより注力している領域で抜本的な改革が起きているようです。例えばL’OREAL社、世界をリードする化粧品メーカーですが、

化粧品だけでなく、ビジネスを拡大するために、手に使う消毒薬を開発、販売するようになってきました。世界を美しくするというミッションが、世界を美しく、安全にするというミッションに変わってきているのです。

確かに企業のミッションを変えないといけないところがでてくるだろうね。

こういった劇的な進化には、製造、流通、マーケティング、販売、カスタマーサービス領域の業務にも大きな変化が伴っていることを想像するのは難しくありません。

過去3年間かけてつくり上げてきた、マイクロソフトビジネスアプリケーションのポートフォリオが、組織の変化に迅速に、且つ適用できるようになってきている感じています。即ち、我々の成功とは、企業の組織が、マイクロソフトの技術を活用して、当たり前のように日々の変化に対して対応できることなのだと思っています。

製品のデモンストレーションに入る前に、2つの事例を私からもご紹介させてください。まずは、グローバル企業の代表格といえるコカ・コーラ社では、最近Dynamics 365Power Platformをご採用いただき、弊社のクラウド技術を活用し、一緒にデジタル改革を進めているところです。素晴らしいパートナーシップに感謝しています。

去年のビジネスアプリケーションサミットでは、コカ・コーラのお膝元アトランタで、まさかのペプシ事例の紹介がありましが、今日はコカ・コーラの紹介なのねw

もう1社はC3.ai社です。

へー知らなかった。Enterprise AIを売りにしている会社なんだ。

C3.ai社は、多くのCRM製品を分析をした結果、充実した機能、近代的で、迅速に適用できることから、Dynamics 365のCRMを利用をご採用いただき、意思決定ができるオペレーションをたった数週間で実現しました。

Dynamics 365は、元々中堅中小企業の製品としてマーケットを底支えしてきましたが、過去3年間にわたる製品/マーケットの大きな成長により、大企業でも多く活用されるようになってきました。

フォーチュン500の企業のうち、97%の企業がPower Platformを、54%の企業がDynamics 365を日々の業務で利用してくださっています。

何故このようにマーケットを拡大することができたのかですが、古いシステムから、Dynamics 365Power Platformという近代的なシステムにリプレースしていくことを実践してきました。これらについて、これからいくつかの事例を交え説明をしていきたいと思っています。

実は1970年代からビジネスアプリケーションは基本的には変わっていません。現在はもう存在しませんが、TWエアラインのコールセンターの写真をご覧ください。

髪型や洋服は、時代の流れと共に大きく変わってきています。誇張しているわけではなく、アプリケーション側にそこまでの大きな変化は実はありません。

過去において、ビジネスアプリケーション、ビジネスプロセスは、Reactive(何かがおきてからの対応)でした。

なるほど。故障してからの対応開始だったというわけだ。問題が起きてからサービスマンが修理に出向くようなビジネスプロセスだったわけだ。

あらゆる業界において、物凄い量のデータがうまれ、更にそれらが連携されて利用されるため、現代のアプリケーションには、抜本的な改善が求められているのです。

つまり、全てのデータが、次に起こる事象を予測し、アプリケーションを使うユーザーに、なんらかの気づきを与えることのできる元データになりえるという事です。

おー、ジェームズ熱くなってきた!いいぞー!

この抜本的な改善ができると、Reactiveなビジネスプロセスから

Proactive(先を見越した対応)なビジネスプロセスへの対応が可能になるのです。

確かに。↓はデータが先。データファーストになってる!工場の製造ラインや保守機器などがダウンする前に、未然に故障を防ぐことができるようになるという事ね。

なるほど。そしてここでデジタルフィードバックループにもっていくわけか。データを効率よく収集し、

データを求められるように予測成型(インテリジェンスの確立)し、

データをぐるぐるまわす。

これを実現するためにはアプリケーションを支えるレベルの違うインフラ基盤が不可欠なのです。マイクロソフトは10年以上これらを実現するために各部門が努力を継続してきました。

↓このスライドは水戸黄門の印籠レベル。こんなのだされたら他社製品/サービスを選択でけるわけがない。ここまでのストーリーも半端ない。

各国のレギュレーション対応、マシンラーニング(機械学習)、AI、アドバンスアナリティックスなどのAzure 上で利用できる200以上のサービス群、Power Platform(Power BI、Power Apps、Power Automate 、Power Virtual Agent)、Office 365 (Communication Groupware)、Dynamics 365(Marketing、Sales、Customer Service、Operations、Service、Project、Human Resource、Manufacturing、Retail、E-Commerce、Remote Assist、Guides)、

一万種類ものAppSource、Bing、LinkedIn、Microsoft Graph 、Microsoft Teams>もう、えらいこっちゃ。

以上がマイクロソフトが無二の存在であり、それゆえにコカ・コーラ社C3.aiHSBC、地球上の多くの企業が我々のサービスを選択している理由なのだと考えています。

マイクロソフトのビジネスアプリケーションは他社のリリースしている単なるERP、CRMとは全く異なる包括的なビジネスインフラなのです。

そーだ!そーだ!(笑)

あらゆるビジネスプロセスに対応できるDynamics 365や、あらゆるデータを迅速に取り込むことのできる世界でも類をみないPower Platformなど、マイクロソフトのビジネスアプリケーションはとても強力で、包括的、ユニークな存在なのです。

結果、ビジネスアプリケーションのビジネスが、毎年50%以上の成長を達成しているのです。

先日リリースしましたWave1(春のメジャーアップデート)ですが、Dynamics 365+Power Platformで400以上もの新機能/改良を行ってきました。今後も継続的な投資を行います。

ひえー。これ以上追加されると、キャッチができなくなっちゃう汗

それでは、ここでCHIPOTLE社の事例について解説します。彼らは顧客対応のために、Dynamics 365を採用してくださいました。

Satish Thomas 氏(Director Product Management -Microsoft Dynamics 365)によるデモンストレーション。

元々データがサイロ化されていたが、3-4社のベンダー選定を経て、Dynamics 365 Customer Insightを採用、AI、機械学習、CDM(Common Data Model)も活用しつつ生産性向上を実現したという成功事例のようです。CHIPOTLEは世界中に2500店舗があるようです。

他社のシステムのデータも合わせて活用することで、インサイト(洞察)を得て、過去できなかった計画・予測の領域にも踏み込んだ対応を実現します。

Customer Insightをみてみましょう。

現在レストランでは、6つの異なるデータソースを活用しています。具体的には、POS端末の売上データ、商品データ、ポイント情報、ウェブ、モバイル利用状況などです。

また、追加で別のシステムなどからデータが必要な場合は、Pre-Build Connector(前もって構築されているコネクター)を活用し、その他のデータソースとも連携できます。

顧客の傾向やデータソースをマッピングし、統合することで顧客情報の一貫性、一元管理が実現され、データの結合、修正処理が不要になりました。

また、機械学習やAIを活用することで、洞察(システムからの推奨)を得られ、ミスオペレーションを防ぎ、生産性を向上させることができました。システムコンフィグレーションを行うという体験です。

正確なカスタマー情報が取れるようになり、Microsoft Graphや公開されている外部ソリューションと組み合わせ活用しています。

顧客の特長的な感情を把握できるようになりました。嗜好やリピーター情報、また、顧客満足度も確認できます。このように、より付加価値がついたデータを得られることができるようになりました。

即座にセグメント情報が収集でき、リアルタイムにデータ分析ができるようになりました。

Dynamics 365 for Marketingの利用は勿論、そのまま利用できるコネクタを活用し、外部機関のソリューションにデータ連携が可能です。マーケティングキャンペーンなどを行うため、その他の顧客管理用のアプリケーションとも連動させて業務を行っています。ご覧いただいたように、CHIPOTLE社は、あるべき顧客対応や、ロイヤリティーを実現する究極のシステム改善を行ったといえるのではないでしょうか。

Power Platformなしに、顧客の洞察について語ることはできません。データ連携が容易であることから、CHIPOTLE社ではPower BIが日々の業務に不可欠な存在となっています。例えば、このPower BIでは地域を跨いで、購買に関する平均値を把握しています。世界中のお客様の状況を確認できることで、迅速な意思決定を行うために必要な、データの見える化に大きな貢献をしています。

また、Power Automate を活用して、顧客の要望/依頼をリアルタイムに把握することができます。顧客対応用のアプリはPower Appsを利用して、Customer Insightにデータを連携しています。こういった新しい顧客体験を実現するリアルタイムデータ管理ができるようになると、レストランでの顧客からのオーダーをモバイルアプリで登録すると顧客情報が瞬時に更新されます。

例えば、お店の係りの人が、来客の会員カードに付与されているQRコードを読んだとします。

過去の注文履歴などの全てのお客様情報を、単一アプリの、この画面で即座に確認でき、更に次回利用できるフリーデリバリークーポンを送信するというテキストが表示され、最適なサービスを即座に提供することができます。現在のような(COVID-19)状況において、次回のベストといえるサービスは、店頭接客を必要としない自宅やオフィスへの配達なのです。

企業の組織は、我々が開発してきたそのまま使える業務アプリケーションを利用するだけでなく、素晴らしい顧客体験を実現するためにビジネスの変化に合わせてカスタマイズを容易に行うことができるのです。

これらのデータは、Azure Data Lakeに格納されて、今後の拡張性が担保されます。Azure Synapse Analyticsとの連携で、ペタバイトレベルのストリーミング分析データも取り込むことができるのです。これらのデータをAIや機械学習モデルに利用し、その解析結果をDynamics 365 Customer Insightに、自在に連携することで、より包括的な顧客データを取得し、他社に真似できないサービスレベルを提供することができるようになります。

顧客を正しく知るという意味において、うまくデータを活用している事例ですね!

次はPower Platformをうまく活用されている事例をご紹介いたします。IKEA社とは数年にわたり業務改善を継続してきました。

実際はこのPV↓ではありませんでしたが、使われた映像は、ほぼこれ。内容はTeamsではなく、Dynamics 365+Power Platformを活用し、ビジネス変革を起こしたという内容。以前は顧客からのFAXでの発注をデータ化するところがExcelベースなど、システム化できていない手作業のオペレーションが多く、本当に大変だったが、現在はPower Platformのおかげで、最初からデータでオーダーを受けられるようになった。まず最初に顧客に会ってから、その後にデータ化するプロセスは見事に逆転し、最初にデータを受けて、次は実際に対面するというビジネスプロセスの変更により、管理手法の変更も必要となったようです。Dynamics 365+Power Platformで店舗とバックオフィスを連携させ、よりクライアントの為に時間を割くことができるようになったという成功事例です。

個人的にIKEA結構好きなので、実際に流れたPVから数枚スクショとったものを、ここに張り付けておきます。製品名を巧妙に出すところなど、このイベント用にうまく転用されたPVでした。

Charles Lamanna 氏(CVP, Low Code Application Platform Microsoft)登場。

オンラインでも、店舗でも利用できるアプリはPower Appsで作られています。Power Platformの可能性についてお伝えしたいと思います。顧客体験を彼らのウェブサイトから見ていきましょう。IKEA様では、キッチンに関するプロジェクトを店頭でも、ウェブサイトからでも顧客と対話しながら、全ての商品を検討することが可能になっています。

選択した家具は、ドラッグアンドドロップで配置が可能です。

 

選択した商品の規格も右側にて確認できます。

Power Vertical Agent のボットサービスが、顧客とのアポイントを自動登録してくれます。しかも、とても自然な会話形式で顧客とのコミュニケーションが行われます。

メールアドレスや訪問したい店舗を選択し、訪問希望日時を入力します。このPower Virtual Agent が予約した日時は、Dynamics 365のリソーススケジューリングと連携します。

Power Virtual Agent Studioを使ってみます。中央では、見た目もわかりやすく、親しみやすいデザインになっており、ローコードでチャットボックスを構築できます。ダイヤログフローは、AIや機械学習とも連携ができ、簡単にファジーマッチングが構築できます。

左のBOXはトレーシングができるようになっており、ここで顧客とのチャットを確認し、中央でその対応結果を確認することができます。

例えば左側で顧客が選択するオプションを確認します。

中央でも同じオプション情報が閲覧できます。このように自分がどのように顧客との対話を設計したのかPower Vertical Agent Designer側でも確認することができるのです。では、先ほどボットが行った店舗訪問予約のオペレーションの設定を見てみましょう。

 

このチャットボットは情報を提供するだけでなく、設定をしたPower Automate が顧客の訪問予約時に、Dynamics 365 for Service 側のスケジュールボードと連携し、ベストな日時を顧客へ、ウェブサイトで提示します。(勿論、このオペレーションは店頭でも可能です。)

Dynamics 365 for Serviceのリソーススケジュールで、来店予約を確認することができます。これらの設定/構築で、店頭スタッフは繁忙時を避けた調整も楽に、そして顧客も店頭で待たされることがなくなります。スケジュールボードは以前からIKEAでは利用していたため親しみやすく、それをDynamics 365にて実現したのです。

次はタブレットとPower Appsを用いた顧客体験を共有したいと思います。IKEA様では、タブレットを使い、Power Appsで構築したアプリで、担当スタッフあてに訪問する顧客の予定リストを見ます。ここでは、Collin氏がウェブサイトから行った来店予約を確認してみましょう。

顧客情報から、Collin氏の購買が見込める家具の詳細情報(キッチンプロジェクト)が確認できます。これからはウェブサイトでCollin氏が事前に選択をした商品リストです。Power Appsが実装される前は、店頭スタッフが確認作業を一覧画面で容易に行えませんでした。

テーブル(商品)の詳細も簡単に確認できます。これらの情報は、Power Appsデータコネクター機能を活用し、Dynamics 365やその他の既存システムと連携して、ここに表示しているのです。

ついに、Power AppsMixed Reality(複合現実)の機能が追加されました!ここは私の部屋のリビングルームですが、

ここに、Collin氏が興味をもっているワークベンチ(商品)を置いてみます。

いろいろな角度から見ることができるので、部屋のスペースなどの確認までできますし、顧客にとって最適な商品をイメージしやすくなります。これはPower Apps上で、本当に簡単に実現することができるのです。

お店が在庫を切らしていたとしても、MRを使って自宅に家具をおいてみたイメージを体感ことができます。これは、お店のスタッフにとっても、顧客にとってもWoW体験ですね。

開発基盤であるPower Apps Studioをみてみましょう。ここでも、タブレットで表示される同様の画面を確認できます。これらは全てブラウザ上でデザイン、開発を行います。

Power PointExcelを使っているような感覚で、開発を行う事ができるのです。

今日は新機能のMRをご紹介します。ドラッグアンドドロップでMR機能(仮想現実)をプロットできます。テキストとデータソースを入力します。MR機能はPower Appsのコントロールファミリーに追加された非常に効果的なソリューションです。

Power Automate UI Designer機能を活用し、Common Data Service (CDS)に、プロジェクトプランが作られたとき(この場合、お客様が購入を行った場合)

レガシーシステムがデータコネクターやAPIをもっていなくても、レガシーシステムとの連携を容易に可能にします。(売上データの連携など)

それらがいかに簡単に実現できるかという事をPower Automate のUI、RPAのいくつかのステップの構築イメージを共有しながら解説します。

まずレコーダー機能を立ち上げます。Microsoft Teamsのような感じです。

まず、レガシーアプリケーションを立ち上げます。

おー、これは時代遅れなアプリケーションがでてきました。こりゃ、APIとかないだろうな。既存システムのリプレースの際に、出くわすタイプのユーザーインターフェースやw

自動で、CDS(Common Data Service )から取ってくるデータの格納先を選択していきます。

次のように、クリックして、入力操作を録画するだけで、RPAの設定が完了します。

RPAが従来のシステムに、CDS上のデータを書き込みにいきます。

WoW、まぢでやばいーーーー(;^_^A

コネクタや、APIがないのに別システムへの書き込みが、むっちゃ簡単にできる(‘◇’)ゞ

Power AppsのUI FlowとRPA機能を活用すると、レガシーシステムをリプレースすることなく、フロントシステムの構築ができ、データの活用もタイムリーに有効に行えるのです。

実際はレガシーシステムを置き換えていくことが多いだろうけど、オペレーション工数を下げていくという意味では、Power Apps UI Flow | RPA →Dynamics 365というシナリオは有益かもしれないな。

最後にご紹介したいのはIKEA様の店舗管理者による体験です。プロジェクトプランや、Common Data Service (CDS)や、Dynamics 365のデータをPower BIで可視化しています。ここでは、店頭やオンラインでの予約状況が確認できます。COVID-19のため出勤せず、テレワークしている担当者の状況も簡単に判別することができています。

また、Power AppsPower BIに埋め込んでいるので、顧客の店舗訪問予約が多い日に、店舗別に社員やアルバイトなどのスタッフの増員依頼も可能な仕様となっています。

以上が、IKEA様の顧客や社員の皆様で実現しているデジタルトランスフォーメーション、顧客体験のご紹介となります。

これは素晴らしいデモンストレーションですね。何よりスピーディーにビジネスプロセスの変化に柔軟に迅速に対応できています。

Power Platformの全てとDynamics 365 for Serviceを活用し、既存の仕組み(レガシーシステム)と連携させ効率よくビジネスを回しています。

それでは、ここからは数か月前から注力してきた課題への対応ですが、

ビジネスアプリケーション領域からズームアウトして、マイクロソフトとしての取り組みについてご紹介いたします。各々の企業で、危機的な状況への対応とビジネス、そしてビジネスプロセス自体の再構築に対する”自信”が必要になってきています。中堅中小企業、大企業で多国にまたがる複数拠点を持つ企業、業種、グローバルビジネスの多様化など、各組織で対面している課題は異なるでしょう。

各々の組織で直面する課題は違えど、我々マイクロソフトは5つのポイントでお客様をサポートできると考えています。

1.Microsoft Teams を活用したテレワークの実現

Jared Spataro 氏(CVP, Microsoft 365 )登場。

過去数か月ですが、世界中でリモートワーク、顧客や社内でもMicrosoft Teamsを活用してます。コカ・コーラ社、ボローニャ大学、ペンシルベニア州の聖健康協会などの方々とコミュニケーションをおこなってきました。新たなこの現実にどう対応するか?議論の場をもってきました。3つのポイントがありました。

1つ目は、単なるリモートワークではなく、安全が担保されたリモートワークです。セキュリティーやプライバシーが、過去ないくらいに大切になってきています。例えば、結婚式や取締役会などは、プライバシー管理が最重要課題なのです。

2つ目は離れていても、つながっている事が必要です。今月はMicrosoft Teamsを活用して400億のイベント、セミナー、ミーティングへのログインが確認されています。対面ではなく距離をとって対話、情報共有を行わないといけないという事です。

3つ目はビデオ会議だけでは足りないという事です。ミーティング後のメール、作業、資料共有、フォローアップなどチームメンバーが問題なく、価値を生み出すための共同作業を行い、時には国を跨いで世界中で対応できることが必達です。

以上は私が感じた3つの重要事項ですが、皆様が感じられる課題を是非共有いただけると幸いです。

2.ビジネスプロセスの変化への迅速な適用

ここに対してはPower Platformの活用です。時間やお金を節約するためのデータ入力や自動化、可視化、意思決定を迅速に行うための洞察(Insight)が即座に必要な状況です。Power Platformには緊急時のためにそのまま活用できるテンプレートが多く備わっています。

1つの事例としてスウェーデンのヘルスケアサービスに関する情報を共有します。彼らは過去経験したことがない規模の検査数に直面しました。マスクや手袋の適正な在庫管理のプレッシャーを感じ始めました。生命維持が必要な患者の流入に際して、医療に必要なリソースの見える化が生死をわける状況を生み出してしまうのです。判断を行う医療現場のMGRは、最も状況の悪い患者への治療を最優先しなくてならないのです。彼らはPower Platformを活用し、医療従事者の皆様に必要な情報を共有することができるようになった。適用性と迅速性に特長をもつPower Platformの改良を継続し、ワシントン州にも展開したのです。

3.開発者に生産性の高い開発環境を継続的に割り当てる仕組み

ローコードだけでなく、開発者の皆様は常にミッションクリティカルなシステム開発・維持をおこなっています。本日は時間の関係上、詳しくはお話しませんが、オンラインにて開催されるMicrosoft Build に是非お申込みください。

4.ビジネスを継続するために不可避な販売・出荷などの業務オペレーションへのリモートでの対応

ジェームズと私が本日繰り返し使ってきた、適用性と迅速性というキーワード。Dynamics 365を活用することでビジネス、ビジネスプロセスの変化に対応することができます。

また、Dynamics 365 Remote Assist Dynamics 365 for Customer Serviceは現在の状況に対応するために非常に大きな役割を果たすことができます。

Dynamics 365 E-Commerceを活用すると、ECサイトの構築ができます。現在の状況では、店頭売りよりもEC販売のニーズが高まっており、ビジネスにおいて非常に重要視されています。元々店頭売上が90%を占めていたが、売上の90%がECサイトになった企業のご紹介をしておきます。アメリカ第3位のワイナリーメーカーです。PVをご覧ください。

これらはDynamics 365が、近代的なSaaS型のビジネスアプリケーションだからこそ実現可能になるのです。Dynamics 365への移行が必要なお客様は是非↓下記のサイト↓をご覧ください。

5.堅牢なセキュリティーによる大切なデータの管理

Bret Arsenault氏による自社のセキュリティーについての解説。1つ目はIdentity。

2つ目はセキュアなデバイスの管理について、

3つ目は、シグナルについて

上記3要素をミックスしてセキュリティーを担保しなくてはならないのです。

所謂ゼロトラスト(ネットワーク、アプリケーション、および環境全体のすべてのアクセスを保護する包括的なアプローチ)ユーザー、エンドユーザが使うデバイス、API、IoT、マイクロサービス、コンテナなどからのアクセスのセキュリティを確保することで、ワークフォース、ワークロード、ワークプレイスを保護することの重要性をお話されました。

具体的には開発者がPCを自宅に持ち帰れないとき、2日間でバーチャル環境を構築し、30000-32000のWBDソリューションを配置した。

マイクロソフトでは、お話してきた5つの視点で世界中のあらゆる業種業態のお客様をサポートさせていただきます。

↠こちら←でより詳細な内容を学ぶことができます。

本日は初めてオンライン形式によるのビジネスアプリケーションサミットにご参加いただき誠にありがとうございました。引き続きセッション、そしてネットワーキングイベントもご参加ください。

本日はご参加いただきありがとうございました。次回は対面形式でお会いしたいと思いますが、このようなバーチャル形式もコミュニティーの運営には大変重要な役割を果たすと感じました。最後にこのPVをご覧ください。皆様に、重ねて御礼申し上げます。

TEAM RUBICONは、災害時のサポートを行う非営利団体で、120,000人のボランティアがあります。170名の社員、150名の契約社員で組織しています。COVID-19の被害拡大に伴い250のヘルプの依頼があり、30日間で拠点を構えた169サイトで、検疫、軽症者のサポート、食事の配達などボランティア活動を行っています。Power PlatformDynamics 365を活用し、人材のスケジュール、物資の管理などをおこなっています。(同じPVが見つからなかったのでスクショ展開します)

残念ながら同じPVは、見つからなかったのですが、災害対策におけるチームの活動のご参考になれば。

以上で、バーチャル開催となった初めてのビジネスアプリケーションサミットは終了です。

去年のMBASと比較すると、よりPower Platformについての露出が多くなってきているように感じました。COVID-19な状況において、パンデミックソリューションをきちんと訴求しつつ、企業が〇〇できること、組織が〇〇できること。というキーフレーズがあらゆるところに散りばめられていて、企業理念をきちんとフォローしていることが素晴らしい。

そして、何よりも、相当推敲されたであろう”プレゼンストーリー”が、ものの見事に美しい。一方でビジネスソリューション領域のサービスが増えた事で、ユーザーに選択肢は増えたが、どのように選択すればいいのか?わからなくなってしまったユーザーもいるかもしれないですね。日本を含むアジアでは、各業種業態別のテンプレート、AppSource化が望ましいと思いました。RPAが出てきた事で、最初はレガシーな仕組みを残しつつも、フロント部分を刷新化しやすくなりました。デジタルフィードバックループを実現するための戦略や、製品の機能拡張の方向性に違和感はありませんし、こうあるべきだと感じます。製品別のセッションに関しては、また時間があるときに纏めていきたいと思います。

グローバルイベントデビューされたJapan Power Apps Orchestra の皆様に敬意を表して。

最後まで、読んでいただいてありがとうございました。60分間の英語セッションを、このサイトであれば日本語とPV合わせて20分間で見切れるはずなので、効率よくご活用いただけると幸いです。それでは、本日はこのくらいで。Let’s Go Mooooore Dynamics and Power Platform!