Addition-Dynamics 365 Tenerife / Directions EMEA 2017

5 10月

皆さん、こんにちは。吉島良平(Microsoft MVP for Business Solutions )です。私は時差ぼけが続いていて、少し頭がぼーっとしていますが、皆様はおかわりありませんか?

さて、Dynamics特派員として、Direcions EMEA 2017に参加するためスペインの首都であるマドリードに来ています。このBlogは、先々週米国で開催されたDirections NA 2017について書いたBlogに目をとおしてから、改めて読んでいただけるといいかと思います。

スペインの人口は約4600万人で、その首都であるマドリードには320万人ほどが居住しています。ちなみにスペインの標準税率は22%、軽減税率10%、超軽減税率4%です。

Spain
Spain

マドリードといえば?ですが、そうですね、サッカーの強豪であるレアルマドリード、3つのメジャーな美術館、フラメンコ、闘牛、スペイン料理(笑)が有名ですね。美術館はパリのそれらに並ぶくらいメジャーな絵画群がありますので、アート好きな方には最高の都市のひとつですね。またフラメンコと闘牛は、この国で一番楽しめるので、是非足を運んで、楽しんでいただけるといいなと思います。勿論、食事もいいですよね。ハム/ワイン/パエリアなど、ほんとヤバイですよね。

Flamenco
Flamenco

Directions EMEAとは、欧州のMicrosoft SMB(中小中堅企業)に特化したDynamics NAVパートナーにより運営組織されるITコミュニティーで、以前はDynamics NAVに特化したイベントだったのですが、今年からはDynamics 365 Business Edition のイベントにかわってきました。実は今年の開催場所は昨年度、ここマドリードとバルセロナの何れにしようかと運営組織の中で意見があったのですが、バルセロナは今週から独立運動が激しくなっていて交通機関が一部ストップ、お店なども営業をしてなかったりという状況なので、マドリード開催で本当によかったなと思っています。

Opening
Opening

先々週アメリカオーランドのDirections NA 2017では、アプリケーションのセッションに多く出たので、こちらではテクニカルトラックやハンズオンに多めに参加しています。Source Code Management、Security、Agile&Scrum、IoTなどのセッションに初日は参加しました。今年は前日までの登録者が2118名で、当日申し込み参加者を合わせると、2200名を超えるイベントになりそうです。2008年に初めてパリで開催したときには180名ほどだったので、12回目の今年、いよいよ2000名を超えるというのは非常に感慨深いものがあります。

実はこの会場のキャパは2100席で今朝は着席できない方が出てくるので、頭を抱えていました。立ち見になってしまった皆様、本当にごめんなさい。変な汗をかきました。また他のホテルからこられてイベントレジストレーションが大行列になってオープニングに間に合わなかった皆様本当にごめんなさいでした。

Directions EMEA History
Directions EMEA History

オープニングではチェアマンのクリスチャン氏からご挨拶がありました。(相変わらず日本語のWelcomeの文字がない)

クリスチャン・セガ氏
クリスチャン・セガ氏

下記のスライドで今年のイベントのコンテンツが発表されました。

Event Contents
Event Contents

続いてMarko Perisic氏より、Dynamics NAVは2014年に向こう5年間で新たに10万社のお客様を獲得すると宣言してから2015年、2016年、2017年と予定通り成長してきました。と説明がありました。2014年で10万社を超えていたので、今は一体合計で何社に利用していただいているのかと正直疑問を感じましたが、2015年-2019年で10万社の新規顧客獲得するべく正しい戦略をとってきたとのことです。本Blogでは、Directions NA 2017に出てこなかった内容を取りまとめたいと思っています。

Marko Perisic 氏
Marko Perisic 氏

Dynamics NAVのパートナーには本当に感謝している。このDirections EMEAはマイクロソフトにとっても、本当に特別なもので、コミッティー、出展者、参加者に改めて感謝すると述べました。

Directions EMEA Attendees Comparison Chart
Directions EMEA Attendees Comparison Chart

Direcions NA 2017での大激論の結果を受けて、NAV2018のリリースを決めたこと、またOn Premise(設置型)に関しても、クライアントのニーズを鑑み、継続的に拡張、リリースしていくという説明がありました。10日間のあまりに戦略変更したという事なのでしょうかね。この図を見ると、春にリリースを予定ているDynamics 365 Tenerife=Dynamics NAV2018 R2バージョンという事のようです。

Product Road Map
Product Road Map

ここからDirections NA 2017では登場しなかったKees氏より、

Kees Hertogh 氏
Kees Hertogh 氏

D365の注力分野の説明があり(ありきたりすぎ)

D365 注力分野
D365 注力分野

Microsoft Cloudのコンセプトの説明があり(aPaaSってのは新しいぞ)

Microsoft Cloud
Microsoft Cloud

データをつなげていく事の重要性を語り、

Connected Data
Connected Data

D365のコアモジュールのコンセプト説明がありました。

D365-XXX
D365-XXX

先々週のDirecions NA 2017同様、D365 Tenerife、Dynamics 365 For Sales、Dynamics 365 For Marketingのデモが行われました。

Demonstration
Dynamics 365 Tenerife ( D365 Financial & Operation Business Edition)
Dynamics 365 Marketing
Dynamics 365 For Marketing
Dynamics 365 for Sales
Dynamics 365 for Sales

そして再びボールがMarko Perisic氏に戻され、Dynamics NAV 2018は2017年12月1日リリース、そしてDynamics 365 Tenerifeのリリースは、2018年度の春という発表がありました。その時にリリースされるローライズ版は下記の通りとのことです。

Product Release Schedule
Product Release Schedule

これらの国のローライズがリリースという事は、W1(グローバル版)はリリースできるだろうから、Directions ASIA 2018 にて発表されるのだろうと勝手に解釈しました。

いつもはクロージング時に発表される次回開催都市はオランダにほぼ決定。(ほぼって、そんな発表ありかいな?)

Directions EMEA 2018
Directions EMEA 2018

そして、やっと対外的に発表できましたが、2回目のDirections ASIAは1回目同様タイバンコクでの開催、日程は3月15日-16日となります。こちらは決定です。

Directions ASIA 2018
Directions ASIA 2018

Direcions NA 2017で激論が繰り返され、その結果を受け、10日あまりで戦略が変更されるという結果になりました。短期間でR&Dチームは、よくやったと個人的には感じていますが、今回の結果に満足していない海外のパートナーも多く、来週から米国にて開催されるDynamics User Groupが非常に気になるところです。

ここには書けないことも多いので、気になる方は個別にご連絡いただけば情報を共有いたします。個人的には。マイクロソフトの柔軟でスピーディーな対応を評価したいと思っています。昨日Business SolutionsのMVPだけを集めたSkype MTGにもミュンヘンのラウンジから参加しましたが、グローバルでのメッセージの統一、戦略共に非常にスマートで、一点の曇りもないと思っています。あとはスピーディーな戦略遂行/実行あるのみかと。

明日はどうやら、本日省略したAccouting Hubのデモンストレーションがオープニングで見れるようです。明日も個別セッションへの参加が楽しみです。それでは、また明日!

—-

2日目のオープニングスタートしました。まずは、参加者が予想以上に増えてしまい、ランチの場所が非常に狭くなってしまった。本日からはスペースを倍に拡張しますので、楽しく昼食をとってください。ごめんなさいwってところから。Frankはほんとにいい人なんですよね。

Frank氏
Frank氏

この図はDirections NA 2017でも頻繁に出てきたので、こちらでも改めて、サービスのカバレージを表現したものです。エコシステムが出来上がってきていますね。

Service Coverage Map
Service Coverage Map

ここからはChad氏やClaus氏が出てきて、拡張機能のデモンストレーション。アメリカでも会場がわきましたが、Outlookのメールの内容を読んで、自動で見積もりを作成するところ。WoWですよね!

Chad氏
Chad氏
Cloud Service
Claus氏
AppSource
AppSource

該当するAppSourceを使うと、Partnerのサービス提供があることを教えてくれる。(アメリカでは写真が正面から取れなかったので補足)

Partner Service Commercial
Partner Service Commercial

この辺りのメッセージはグローバルで金太郎飴ですね。

One Commercial Partner
One Commercial Partner

デモンストレーションの内容はほぼDirections NAと同じだったが、いくつか割愛して、クラウドに関するマーケット状況をIan Bourne氏とJames Crowter氏が登壇してMarko氏とニーズやチャレンジに対して議論しました。JamesとMarkoは2メートルを超える長身なのでステージ映えしますねw

Panel Discussion
Panel Discussion

今後のアクション&プランをパートナーと確認。

Action & Plan
Action & Plan

ここからJetReports社のスポンサープレゼン開始

JetReports
JetReports
JetReports
JetReports
https://www.pbc.co.jp/product/report.html
JetReports

ついに、Jet Enterprise(BI)がPower BI対応しました。Power BIサービスへPublishすると、NAV/AXともにロールセンター/ワークスペースでレポートが確認できます。これは超便利! またJet Enterpriseから直接ロールセンター/ワークスペースにレポートを表示できるよう現在開発中とのことです。Power BI User Groupで紹介しても面白いかもしれませんね。

繰り返しになりますが。このBlogは、先々週米国で開催されたDirections NA 2017についた書いたBlogに目をとおしてから、改めて読んでいただけると全体像が見えて宜しいかと思います。

さて、午後のセッション行ってきます!