2020年度の振り返り&2021-Happy New DX365 Year !

31 12月

皆様、こんにちは。室長こと、吉島良平(Microsoft MVP for Business ApplicationsMicrosoft Regional Director)です。今日は大晦日。新年を迎えるための大掃除はおわりましたでしょうか?今皆様はどこにいらっしゃいますか? 僕は、今年「おめボッチいん東京(おせち難民)」を選択しました。これは社会人になってから、初めての経験だと思います。↓下図を見る限り、マジョリティーのようです。いつも盆と正月くらいはと帰省していました。会いたいときに、会いたい人に、会えない。まさか、こんな世の中になってしまうとはね。

さて、振り返ってみると自分の2020年度上期は、テレワークを行うための環境づくり、下期は生活するための環境づくりに時間がかかりました。一人暮らしのIT業界に従事するものとしては、自宅であらゆる対応ができる仕事環境の整備が急務でした。テレワークを甘くみていました。猛省。

テレワークは加速し、多くの方々に、ご協力いただき、秋に開催することができたD365BCWeekのオープニングでもお話をさせていただきましたが、今やMicrosoft Teamsの月間アクティブユーザーは1.15億人になっているようです。(現在もテレワーク継続中)

通常の会議はオンラインだし、イベント/セミナーもオンライン、どのように、より分かりやすく伝えるか、その手段や技術を身に付けようと、IT業界の人材は必死になって、機材/ガジェットを買いあさりました。今は落ち着いてきましたが、春には、マスク、任天堂Switch同様に、モニターやマイク、AVミキサーなどの機材が品薄になり、Amazon、Yahoo、楽天などでは定価を上回る値段で提供する業者が多く出回りましたね。テレワーク用の机や椅子を新調された方もいらっしゃったのではないでしょうか。

そして、7月には我々パートナーにMicrosoftから下記のような目標が出され、

3つの戦略キーフレーズが発表されました。「距離や時間をハンティキャップにせず、人間のもつ本来の潜在能力を引き出すこと」というメッセージを自分なりに大切にして業務に取り組んできたつもりでいました。

自分は、このメッセージに対し、Microsoft MVPとして、Microsoft Regional Directorとして、結果が出せただろうか?実はクリスマス以降は、このことばかり考えていました。今一度、心を引き締めて「Remote Everything」「Antomate Everywhere」「Sumulate Anything」を念頭に置き、自分の活動に襟を正したいと思います。

毎年、個人的にやっている年末の振り返りでは、必ず、自分が1年書いた「Dynamics Blog」「IT人材白書」に目を通します。DXを牽引する土台であるデジタル化は、自分なりにはプロジェクトやマーケティング活動において第一義に掲げている取り組みです。(↓重要)

多くの有識者のご意見に耳を傾けると、日本におけるDXの取り組みにおいての大きな障壁として、「企業文化/風土」が頻繁にとりあげられています。判子文化や複雑な承認経路は当然見直す必要があり、日本のいい文化や風土を残しつつも、もっと大胆に、かつ迅速にビジネスをドライブする仕組みを政官財一体となり創っていく必要があります。就職してから、「グローバル」という切り口で仕事を継続してきた人間として感じるのは、「日本人は社内、組織内で競いすぎ」な気がします。だから、組織がギスギスする。多様性を重んじ、もっと視野を広く勝負して、仲間と共創していく文化・風土をつくっていく必要があるように思います。皆様は、同僚が出した結果に、心から拍手がおくれていますか?↑図の結果は、サンプリングデータに基づくものであれど、大切な取り組みです。

今年は、某日系企業の2社のベトナム現地法人のプロジェクトに携わり、両社とも無事に本稼働を迎えることができました。一緒に取り組んでくれたクライアント様や同僚に感謝するとともに、お客様の更なるデジタル化に取り組んでいきたいと思っています。

過去何年にも渡り、自分の活動においては「内製化」というキーワードを幾度となく、お客様やマーケットにお伝えしてきました。「ITインフラの肝を内製化」できない企業にDXは絶対出来ない。↑図にあるように、IT企業では、小さな組織から改革が起きているように思います。大きな組織になればなるほど、人が足りていない。つまりは仕事が増えている、案件として増えている。または人材の流動化に伴い、個々がこなさないといけない仕事量が増えているという結果だと思っています。

このような状況と、非IT企業にIT人材が枯渇しているという事実、更に日本においては、過去数年にわたりIT企業にIT人材が移動してきてしまっているという事実(世界に逆行)から、

「企業におけるITの内製化」のためには「CIO/CDOの設置」「市民開発者の増強」「IT人材の創出」「業種業態別のクラウドサービスの充実」が待ったなしの状況です。

考えれば誰でもわかることですが、労働人口が減り、人材が流動的になっていくと、自分のタスクはどんどん増えていきます。結果、失敗が増えていきます。ミスをしないためには、スピーディーに、品質の高い判断をしていく必要がありますね。そのためには、AIから洞察(インサイト)を得る必要があります。今年だったか、去年だったか忘れましたが、「AI元年」というキーワードがありましたね。皆様もご記憶にあるのではないでしょうか?企業には多くの業務があります。財務会計、販売、マーケティング、購買、ロジスティックス、サプライチェーン、プロジェクト、リペア、リテール、e-Commerce、人事など。各々の領域にAIが必要です。各々の領域に市民開発者が必要になります。しかし、多種のAIをIT人材不足の企業が開発していけるのか

これからは、わかりやすく、使いやすく、内製化しやすい仕組みづくり、データがサイロ化されず、生産性向上だけでなく、価値創造できる仕組みが必要です。これができない仕組みは採用しないことです。「内製化」しにくいからです。バラバラ殺データ事件には絶対遭遇してはいけません。遭遇する数が多いと、確実にビジネスの商機を落とします。

長きにわたり、取り組んできたMicrosoft Dynamicsは、

物凄い数のSaaSアプリケーション群に変革を遂げてきました。AI領域も徐々に充実してきました。

DXへの取り組みレベルで、徐々に企業間の差が生まれてきています。これは2極化していくでしょうし、真剣勝負をしていかないと、今安泰でも将来必ずこけます。Growth Mindsetをもって、多様性を受け入れ、Fast Failの精神で、まずやってみましょう。当然、検討は大切ですが、まずやってみるという行為そのものが大切です。DX365とは、「継続的に新しい価値を創造していく仕組み」だと弊職は考えています。いやぁ、もう、この領域まったなし!です。

来期も、「Remote Everything」「Antomate Everywhere」「Sumulate Anything」というキーワードを遵守し、クライアント様の「IT基盤の内製化」、「市民開発者の創出及び教育」、「そのまま活用できる業種業態別のSaaSアプリケーションのリリース」に貢献できるよう時間を使っていきたいと思います。

友人の小泉さん(IoTNEWS代表)がFY2021のトレンドになるだろう領域を巧妙に纏めてくれています。世界がどんどん変わる面白い時代に我々は生きていますねぇ。ホントに幸せな事です。

最後に。皆様、一年間、ありがとうございました。大変お世話になりました。来期また「Dynamicsプロジェクト」「Dynamicsセミナー」でお会いできることを楽しみにしております。

それでは、よい、おとしを! Happy New Year !